反則タックル問題、日大前監督ら会見(全文1)私からの指示ではございません
プレー指示したという認識なのか
テレビ朝日:すいません。テレビ朝日の【ナガノ 00:16:01】と申しますが、井上コーチに伺いますが、彼のプレーを指示したということで、指示しているという認識なんでしょうか、それともしていないという認識なんでしょうか。 井上:すいません。けがを、要はさせることを目的としては、正直、言ってません。ただ、クオーターバックをつぶしてこいと言ったのは確かです。 テレビ朝日:それはけがをさせろと言っていないということなんでしょうか。 井上:けがをさせるような目的では言っておりません。思いっ切り、それぐらいの気持ちでいってこいと、はい。その意味で言いました、僕は。 テレビ朝日:井上コーチはあのように、腰に、プレー後にタックルしている様子は見ていらっしゃる。 井上:はい。僕はディフェンスラインのコーチなので、見ておりました。 テレビ朝日:それを見てどのように思われたんですか。 井上:ちょっとやっぱり、あの1プレー目で、正直、向こうにロールがいって、ああいう形っていうことを僕は想定していなかった、違う、ちょっと違うなと、僕の思いとは。それは思いました。ただ、そこで僕は彼をベンチに呼び戻すなり、交代させるなりしたらいいと終わってから考えた中で思ったんですけど、正直そのときは、彼のその試合で、僕が彼にやらせたかったことは、思いっ切りやることなんです。思いっ切りやるというか、スタートして、最初からスタートして、がむしゃらにやってほしいなという気持ちだったので、彼を試合に継続して出すことを、出してあげたいなということしか、僕はそのとき考えておりませんでした。 テレビ朝日:コーチはあの試合のプレーを見て、がむしゃらにやっているというふうに感じられたんですか。 井上:すいません。そのときはちょっと判断ミスしたなと思っております。 テレビ朝日:その判断ミスはどうして起きたというふうに思われますか。 井上:もともと僕も、僕は彼に対してやっぱりハッパをかけていましたし、試合の2日前に、その日だけの話じゃなくて、やっぱりその前から彼にいろいろ、結果が出るようにと思ってハッパをかけていて、それに対して彼が試合に、そういう気持ちで試合に臨んだので、本当にそのときは、冷静にしてあげよう、とかそういうことは考えてなかったです。 テレビ朝日:繰り返しになりますが、あのようなけがをさせるようなプレーを指示していないということで、思っていらっしゃるということでいいんですね。 井上:はい、けがを目的とした指示はしておりません。 テレビ朝日:では、どういった指示だったのかをもう一度教えていただけますか。 井上:はい。指示。 テレビ朝日:どういったプレーを、というふうに指示したということで、どうなんでしょうか。 井上:思いっ切りいけ、ということです。 テレビ朝日:思いっ切りいった結果、けがをすることになってもいいぞというようなこと。 井上:いえ。 テレビ朝日:ではないんですよね。 井上:はい。クオーターバックを壊しにいけと、つぶしにいけということは、その中にいろんな意味があると思ってまして、要はつぶしにいくようなタックルをしろとか、要は、そのために何が必要か、思いっ切りスタートすることとか、最初からそうやって自分の闘志を出してやることとか、正直、いろんな意味が込められてると僕は思ってまして、で、つぶしにいけということを彼に言いました。 テレビ朝日:試合前に彼に秋の公式戦に出られなくても、という話もあったと思うんですけども、相手がですね。そういったことは言ったことは。 井上:すいません。試合前、試合前日か2日前か、正直、僕は彼に対して向こうのQBは友達かとか、そういう話を、要は彼にそういう、彼、優しい、すごく優しい子で、僕は彼のもう1つ上のレベルというか、ちょっと技術的にも伸びるのが、成長がちょっと止まってるなというので思ってまして、じゃあどういうところを変えたいかなというところで、中身の部分、要は闘争心とか向上心、要は、必死に、必死にやってほしかったんです、フットボールを。 彼って、勝てるんですよ、相手には。勝てると思ってるんです、僕。ただ、やっぱり強い相手っていうのは、どんどん出てきて、で、やっぱりそれと、彼は勝負していかないと。で、そのときに、やっぱり自分からいってほしいなっていう気持ちでいけと。その心を育てるために正直、2日前に練習させなかったり、そういうことをやってました。 テレビ朝日:秋の公式戦、秋に出れなく、相手が出られなくなってもという話、その発言についてですか。 井上:正直、その発言とか、例えばQBを、QBは友達かとか、要は彼に、要は僕が過激な表現になってしまったと、本当に彼に対して、僕はそういう闘争心を植え付けたかったんですけど、本当に過激な表現になって彼を要は苦しめたというか、プレッシャーを掛けたというか、本当にそういう気持ちにさせて、そういうことは本当に申し訳ないと思っています。 テレビ朝日:最後に井上コーチ、もし選手だったら、コーチとかにそのように言われても、ルールにのっとって自分は思いっ切りやろうというふうに、自分だったら思うと、そういうことなんでしょうか。 井上:そうです。僕は、僕が選手やって、要は、僕と、僕が同じ立場やったら。ちょっとそこは正直、うん、答えれない。彼にとってはプレッシャーやったんやなとすごく感じます。 テレビ朝日:それでもなぜそのような指示をしてしまったのかどうしても分からないんですが、なぜそのようなことまでしてしまったのかっていうのは、やはり彼を奮い立たせるためということなんでしょうか。 井上:正直、僕はあの試合で彼がファイトをするまで、で、ファイトで退場して、それで試合終わって、で、彼が泣いてたところも見ても、僕は、彼のために次にやっぱりつなげようとしか考えておりませんでして、その2日後に彼がちょっとやめたいと漏らすまでは、正直、じゃあ次どうしよう、じゃあ次、彼にどういう言葉を言おうとか、そういうことしか考えてませんでした。 【連載】反則タックル問題で日大・内田監督らが会見 全文2へ続く