小池都知事が定例会見2月2日(全文1)東京対地方の構図をあおっている
東京都の小池百合子知事が、2日午後2時から定例会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「【中継録画】東京都・小池百合子知事が都庁で定例会見(2018年2月2日)」に対応しております。
国の大学定員抑制に反対する緊急声明の発表とシンポジウム開催について
TOKYO MX:それでは小池知事の定例記者会見を始めます。まず知事から冒頭、お願いいたします。 小池:私からまず3点、ご報告等がございます。雪のほうもなんとか、東京地方も警報等、注意報も解除されたということで、まずは一安心しておりますが、それでもまだ雪が残っておりますので、お気を付けいただきたいと思います。 3点目の、3点のうち、最初は、例の国の大学定員抑制に反対する緊急声明の発表、そしてシンポジウムを開催いたしますので、そのお知らせでございます。国は東京一極集中の是正と称しまして、昨年来、東京23区内への若者の流入を制限するために大学の定員を抑制しようとしているわけでございます。私はこの動きは大変強い危機感を覚えざるを得ない、そしてまた、これまで、まち・ひと・しごと創生担当大臣であるとか、文科大臣への要望、あるいは全国知事会議の場などの機会を捉えまして、反対をしてきたところでございます。この間、特別区長会や教育関係団体からもさまざまな本件に対する懸念が示されております。 一方で、こうした国の動きとして各方面からの懸念がありながらも、十分な説明責任がされているとは思えません。そしてまた、時代の変化が激しい中で、大学はいったいどうあるべきなのか、という本質論に目を向けることなく、来週にも法案の閣議決定が行われようとしているわけでございます。そこで、本日でございますが、都の反対、この件に対しての反対の立場をあらためて明確にするために、緊急声明を発表いたします。 この声明におきましては、地方創生の推進といって東京対地方の構図をあおっていること、そして日本の大学の国際的地位を、むしろさらに低下させることにつながりかねない。そしてまた、学問の自由や教育を受ける権利の制約となりかねないことなどを述べまして、本来、別問題である大学の定員増の抑制と地方創生を同一視した理不尽かつ不合理な規制を強行するのではなくて、真の地方創生と国際社会に勝ち抜ける高等教育の実現に向けた真摯な議論を重ねるようにということを求めている内容でございます。 ちなみにこの声明には、特別区長会、東京都公立高等学校長協会、東京都専修学校各種学校協会からもご賛同をいただいているところでございます。さらに、今、申し上げたような都の主張を後押ししていただくためにも、また都民の皆さんにご理解いただくためにも、来週、シンポジウムを開きます。2月9日金曜日、この国の動きに反対するシンポジウムとなります。そして参加いただくのが教育評論家の尾木直樹さん、尾木ママですね。それからタレントのパトリック・ハーランさん、パックンですね。そして昭和女子大学グローバルビジネス学部長、特命教授でいらっしゃいます八代尚宏さんがご出席くださることとなっております。そこで大学の定員抑制を行うことによります社会的な影響、そしてまた問題点について話し合うことといたします。 場所は都議会議事堂1階にあります都民ホールで、事前の申し込みなしでどなたでもご参加いただけますので、ぜひ多くの皆さま方にご参加いただいて、地方創生、そして大学の在り方について、一緒に考えていただくチャンスにしたいと思っております。教育は国のもとい国家百年の計であります。私自身、今後もこの問題、先頭に立って国の動きに対しては反対をしてまいりたいと、このように考えております。