全米大学バスケットスターの壊れたナイキ靴波紋。ライバル会社との争奪戦激化で契約金11億円に上昇?!
たった一つの壊れたバスケットシューズが全米に大きな波紋を広げている。 バスケットボールのNCAA、ディビジョン1、デューク大対ノースカロライナ大の屈指の好カードが日本時間の21日に現地で行われたが、試合開始33秒に6月のNBAドラフトで1位指名が有力視されているデューク大のFWザイオン・ウィリアムソンの履いていたナイキ製の左足シューズの裏が剥がれるというアクシデントが起きた。足を滑らせたウィリアムソンは転倒、その際に右足の膝を負傷して退場するという事態に発展した。 試合はデューク大が72-88で敗れたが、この試合は全米で中継され、コートサイドで観戦していたオバマ前大統領が「彼の靴が壊れた!」と絶叫したことなども手伝って壊れたナイキシューズの波紋は全米に広がった。 自らの絶叫が拡散したオバマ前大統領は、すぐさまツイッターで「ウィリアムソンは素晴らしいバスケットボール選手と同時に素晴らしい若者のように見える。彼の早い回復を願いたい」とつぶやき、自らの言動をフォローした。 CBSスポーツによると、ウィリアムソンがナイキのシューズを履いていたのは、デューク大がナイキとユニホーム、ジャージ、シューズなどを独占契約していたことによるもの。まだウィリアムソンは、どことも個人的なシューズ契約を結んでおらず水面下では争奪戦が繰り広げられていたという。潤沢な資金をバックに一歩リードしていたナイキの失態は他メーカーにとっては大きな逆襲のビジネスチャンス。 サッカーシューズのメーカーで知られるプーマは、さっそく「プーマでは起こることはなかっただろう」とツイートした。すぐさま、このツイートは削除されたが、ボストン・セルティックスに所属し、プーマをスポンサーに持つ数少ないNBA選手のテリー・ロジアーが「プーマに来なよ」とツイートするなど争奪戦に一気に火がついた。 米国ヤフースポーツによると、ウィリアムソンはシューズ、アパレルなどの各メーカーにとって今年、大学からプロとなるアスリートの中ではナンバー1のターゲットとなっていた。 「彼のサイズ、スピード、試合でのハイライトとなるダンクのコンビネーションは、レブロン・ジェームズが2003年にNBAに入って以来の最大のスニーカーの広告塔になる資質があるとされてきた」という。 また「デューク大学のブランドと共に全米最優秀選手、全米チャンピオンになりそうで、6月のNBAドラフトでは1位指名されニューヨーク・ニックスと契約を結ぶことさえあるかもしれない」というスター性と実力が買われ、インスタのフォロワーが240万人いることなどもメーカーにとっては大きな魅力で水面下では各メーカーがウィリアムソンとの契約を狙っていた。