皮革と油脂のまち「きねがわスタンプラリー」
■木下川地域の歴史や現状を楽しく学べる「きねがわスタンプラリー」 東京・墨田区には荒川と中川に挟まれた「きねがわ」と呼ばれてきた地域があります。住所では「東墨田」ですが、ここでは、動物の皮をなめして、カバンやバッグなど革製品の材料にする皮革産業や、廃棄される油などを加工して、石鹸や肥料、食品の材料などにする油脂産業が古くから盛んです。 【写真を見る】皮革と油脂のまち「きねがわスタンプラリー」 今回は10月20日に行われた木下川地域の歴史や現状を楽しく学べる「きねがわスタンプラリー」を取材しました。 スタート地点の「墨田区社会福祉会館」は、朝10時のオープン前から入口には家族連れの行列ができるほど賑わっていました。 例年人気なのが皮を使ったキーホルダーづくりですが、今年初めて登場したのが、豚の皮でつくるブタや、牛の皮で作るウシのキーホルダーづくりです。筆者も体験してきました。 運営スタッフの中村茂さん 「まず半分に折ってください。それで顔の部分から始めましょう。こういう形にして耳を立てて、 皮が乾いてくると硬くなってきますから、靴が雨で濡れたとき硬くなりますよね。 そういう原理で硬くなりますので、いろんな形になっていくと思います。少しずつ乾かしながら自分の好きな形にしてください」 皮は水に浸すと柔らかくなり、乾くときに形が定着するので、耳や尻尾などを形作り手の中でゆっくり乾かすと徐々に固くなっていきます。1時間ほど乾燥させるとしっかり固くなり完成です。 動物の型は、皮を扱う地元の企業の協力で作ったもので、参加者は未就学の子どもから70代の高齢者まで年齢層は様々でした。 参加者の感想です。 (70代男性) 「初めてです。12年前にこちらに引っ越してきて、東隅田2丁目に住みながら友達に皮のことを聞かれると何も答えられないから1回経験してみようと思って。面白いですね」 (小学生の母) 「結構曲げるのが力がいって硬かったですね」 (未就学の男の子) 「作ったのは2回目。前もブタ作った。水がついてて柔らかかったからちょっと足のところが難しかったからその辺をがんばって作った。」