上海蟹のスペシャル料理はもちろん、本格的な北京ダックまで堪能できるのが〈蟹王府〉!
日本で本物の上海蟹を味わえるスポットは、日本橋にある〈蟹王府(シェワンフ)〉。上海でミシュランガイド1つ星を獲得し、60年以上の歴史をもつ上海蟹専門の上海成隆行グループが〈蟹王府〉を手掛けている。上海蟹は中国の壮大な自社養殖場で育てられていて、年間4度も厳正な免疫検査が行われているから安心で安全。空輸されているので鮮度も文句なし。
数々ある上海蟹料理の中で、特にイチオシしたいのが、紹興酒で上海蟹の妙味を引き出した“上海蟹の紹興酒漬け(酔っ払い蟹)”。紹興酒の幽香に満たされていて、上海蟹の滋味がより引き立つ。中の肉や味噌までしっかり食べるのが流儀なので、手にとって食べ尽くして!
“お任せ五種前菜盛り合わせ”は、酒肴にぴったりな5品の取り合わせ。真ん中は上海蟹の煮凝りで、旨味がギュッと閉じ込められている。冷たいうちに食べた方がいいので、最初に口にするのがいい。紹興酒漬けにされた才巻海老は、香り豊か。頭まで食べられるから、味噌まで吸うのがいい。中国・大連のクラゲは頭の部分なので厚みがあり、コリコリ感がたまらない。マコモダケは蟹肉と葱油で和えられていて、食欲がそそられる。北海道の帆立貝は、辛くない青唐辛子の醤=ジャンが旨味の秘密。
1人前で約7匹もの上海蟹をつかったのが“上海蟹の夫婦ご飯”。蟹味噌、オス蟹の白子、メス蟹の内子を合わせた贅沢なソースを、ジャスミンライスとコシヒカリのブレンド米でいただく。香り米は長粒種でさらりとしているから、蟹の旨味を十二分に吸い込んでいて旨い。バルサミコ酢を途中で加えれば、キリっと引き締まって味変となる。
“上海蟹の姿蒸し”(3388円~)は、あっと驚くプレゼンテーションも見もの。ふっくらと蒸した上海蟹を独特の食べ方で味わえる。メス蟹では卵の濃厚なコクが、オス蟹では白子のねっとりとした食味が特徴。黒酢生姜と蟹酢を加えると、上海蟹の輪郭がよりくっきりと浮かび上がる。