【MLB】名投手シャーザーをめぐる市場が「ヒートアップ」か 4球団が獲得に興味を示す 米記者報道
今オフはすでに有力な先発投手の多くが移籍先を決めているが、多数のベテラン投手がまだFA市場に残っている。その1人がサイ・ヤング賞3度、通算216勝&3407奪三振という輝かしい実績を持つマックス・シャーザーだ。昨季終了後にレンジャーズからFAとなった40歳のシャーザーについて、「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者は「市場がヒートアップしつつある」ことを伝えている。ヘイマン記者は4球団がシャーザーに興味を示していることを報じたが、その4球団の顔ぶれについては明らかにしなかった。 【特集】2024年オフシーズンの移籍情報まとめ シャーザーは40歳の誕生日を迎えた昨季、背中の手術の影響で出遅れただけでなく、右肩の疲労や左ハムストリング痛による戦線離脱があり、メジャー17年間で最少となる9試合しか登板できなかった。9度の先発登板のうち、クオリティ・スタートを達成できたのは3度だけで、43回1/3を投げて2勝4敗、防御率3.95、40奪三振という成績。故障の影響があったとはいえ、年齢による衰えを隠せなくなりつつあるのは事実だろう。 もはや毎年のように200イニングをクリアしていた全盛期のような活躍は望めないが、健康さえ維持できれば、先発3~4番手クラスの働きを期待できる可能性はある。今オフ、昨季3試合しか登板できなかった37歳のアレックス・カッブがタイガースと1年1500万ドルの契約を結んでおり、シャーザーもそれに近い契約を得られるかもしれない。実際、移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」は今オフが始まった時点で、シャーザーが得る契約を1年1600万ドルと予想している。 通算200勝&3000奪三振をクリアし、サイ・ヤング賞3度、ワールドシリーズ制覇2度という実績を考えると、引退後のアメリカ野球殿堂入りはほぼ確実。ここからは1年1年が勝負のシーズンとなるが、各部門の通算成績をどこまで伸ばしていくことができるか注目される。