<河村勇輝選手>所属するグリズリーズが八村塁選手のレイカーズと対戦 WOWOWでライブ配信 佐々木クリスが見どころを語る
佐々木さん グリズリーズもモラントやデズモンド・ベインらにまた故障が出てしまってはいますが、爆発力は(レイカーズよりも)グリズリーズのほうに感じますし、プレーオフ争いでは上位の6チームに入る、(上位4チームに与えられる)ホームコートアドバンテージを取ることもありえるなと思っています。ただ、西は12チームくらいがプレーオフを争ってもおかしくなく、最後に1勝の差で順位が変わってくるかもしれないです。
ーー今シーズンのNBA全体では、どういったところが見どころになってきますか。
佐々木さん NBAはここ6シーズン、毎年優勝チームが変わっていて、それくらい戦力が拮抗している、どこが勝ってもおかしくない情勢になっています。今シーズンも群雄割拠になるのは間違いないですが、その中で僕は昨シーズンの王者、ボストン・セルティックスが優勝候補だと思っていて、そのセルティックスの連覇を阻むチームがどこなのかというのが今シーズンを見る構図としては面白いのかなと思います。
昨シーズンは、レブロンやステフィン・カリー(ゴールデンステート・ウォリアーズ、36歳)、KD(ケビン・デュラント、フェニックス・サンズ、36歳)というベテランのスター3選手が、2005年以来、初めてプレーオフのセカンドラウンドに進出できませんでした。そしてルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)やタイリース・ハリバートン(インディアナ・ペイサーズ)、ジェイソン・テイタム(セルティックス)、アンソニー・エドワーズ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)といった次の10年の顔となる若い選手たちが優勝争いに関わり始めているので、今は歴史の転換点にあると言えるかもしれません。
ーー八村選手、河村選手をきっかけにこれまでNBAを見ていなかった日本人ファンも増えているようです。
佐々木さん そういったまだNBAに詳しくない方たちには、試合の展開に身を任せて、肩肘張らずに存分に世界最高峰のリーグの攻防を楽しんでほしいです。また、昨年のFIBAワールドカップやパリオリンピックを通して、NBAでプレーする海外各国の代表選手たちを知ったファンも多いと思うので、八村選手、河村選手だけでなく、彼らの存在を通してもNBAに対して親近感を持って見てもらえるのではないしょうか。
*......「レイカーズvsグリズリーズ」の模様は11月7日午前10時からWOWOWオンデマンドでライブ配信される。