<河村勇輝選手>所属するグリズリーズが八村塁選手のレイカーズと対戦 WOWOWでライブ配信 佐々木クリスが見どころを語る
NBAはやっぱり世界中のエースが集まるリーグなので、ヒエラルキーが再編されるわけですよね。どこの国のエースだろうと、トップ450人になったらどこかのポジションに位置づけられるわけじゃないですか。それがレイカーズでとなったら1番手、2番手というのは現実的ではない中で、自分がやるべきことが研ぎ澄まされてきたのかなとは思います。
ーー好調だと相手からのマークも厳しくなってきそうですね。
佐々木さん 八村選手の3Pが高確率だから打たせたくないという相手からのリアクションが増えていて、そこで次のステップとしてドライブをする頻度は高くなっていると思います。あとは3Pを打つ時に、これまでだと中に入ってミドルレンジでシュートをしていましたが、そうじゃなくて横にずれて3Pを打ち切る。彼の確率なら3Pを打たない理由がないので毎試合、6本、7本と打ってほしいです。
ーー八村選手、河村選手がいるために、日本のファンもレイカーズとグリズリーズへの注目度はとりわけ高くなっています。
佐々木さん レイカーズではデービスが大黒柱となって彼が30得点超えを連続で記録したりしていて、そのパフォーマンスは見ていて楽しいなと思いますね。一方、39歳のレブロンは皆、衰え知らずと言いがちなんですけど、そんなことはなくてディフェンスではちょっと省エネでプレーをして他の選手たちに頼ったりだとか、オフェンスでも休みながらといったところがあります。それでもバスケットボールIQが高くて3Pも向上しているので今でもあれだけの支配力が発揮できています。レイカーズの課題はディフェンスで、開幕からこれまでの試合を見る限り、昨シーズンよりも悪化しているんですよね。その中でデービス1人でどこまでチームを運べるんだっていうのも感じるので、競争の激しい西カンファレンスでは正直、プレーイン争いとなってしまうんじゃないかと感じています。
ーーグリズリーズも昨シーズンはエースのモラントが大半を欠場し、他にも故障者が続出して、プレーオフを逃す失望を味わい、今シーズンには期する思いがあるのではないでしょうか。