慶大が大勝で早大の胴上げ阻止 4番・清原正吾がソロ弾含む4安打の大暴れ/東京六大学
東京六大学野球秋季リーグ最終週第1日(9日、慶大9ー1早大、神宮) 1回戦が行われ、慶大が早大に大勝。1勝すれば優勝が決まる早大の目の前での胴上げを阻止した。 今季の5位が確定している慶大は、「4番・一塁」で先発した清原正吾内野手(4年)が六回に追加点となる左越えソロを含む4安打1打点と大暴れ。打線全体でも七回に一番・水鳥遥貴内野手(4年)のバックスクリーンへの2ランが飛び出すなど11安打9得点と火を噴いた。 4番・清原の一振りが大観衆の神宮を大きく沸かせた。一回、四回と右前にしぶとく落とす安打を放つと迎えた六回1死だった。初球、真ん中にシュート回転して甘く入った132キロ直球をフルスイング。打った瞬間という当たりは左翼席へ飛び込む今秋3号のソロ。早慶戦では自身初アーチとなった。 悠々とダイヤモンドを1周し、生還するとバックネット裏で観戦した父、和博氏(57)に向かってみたかと言わんばかりに左手で指をさした。八回にも右前打でこの試合4安打。殊勲の働きで伝統の早慶戦の勝利に花を添えた4年生は「真っすぐを捉えて完璧な当たりだった。(3本の右前打も)僕にとって価値のある3本だった」と手応え十分だった。