「涙目シール」効果あり 食品ロス対策で全国導入へ ファミマ
ファミリーマート(東京)は25日、消費期限が迫ったおにぎりなどに、キャラクターが涙目で「たすけてください」と訴えるイラスト入りの値引きシールを貼ったところ、従来のシールに比べ購入率が5ポイント上昇したと発表した。 食品ロスの削減効果が認められたとして、来年3月をめどに全国の店舗で順次導入する方針だ。 10月30日から約1カ月間、新シールを使った実証実験を一部店舗で実施。値引き額だけを記載した従来のシールを、おにぎりのキャラクターが泣き顔で呼び掛けるイラストを添えたデザインに変更した。利用客からは「思わず助けたくなるイラストだったので手に取った」「値引き商品を買うのは恥ずかしいが、ロス削減への貢献なら心理的負荷が軽くなる」などの声が寄せられたという。 全国の店舗に導入すれば、年間約3000トンの食品ロス削減が見込まれるとしている。