出番のないブランド服、いつまでもため込んでいませんか…?プロが教える、衣替えしやすい収納をつくる10の極意
【ポイント9】広いウォークインクローゼットをもつ
根本的な話になってしまいますが、もし毎回の衣替えを面倒に感じているのであれば、季節ではなくカテゴリーで分けられる、またはシーズンオフのものを今シーズンのものと同じだけのスペースで収納できるくらいの広さのあるウォークインクローゼットを持つことも一つの手です。 「広いウォークインクローゼットのメリットは、とにかくすべてが一目で見えること。今ある衣類を余裕をもってかけることで、何年も着てない服や傷んだ服も一目瞭然。物の処分時期が分かりやすいので、年に2度、重い腰を上げなくても、気づいたときにこまめに処分できるようになります」(柳生さん) 衣替えの手間を省きたいのなら、引っ越しをする際や、家を建てる・リフォームをするというタイミングで、ぜひ広いウォークインクローゼットのある家を実現しましょう。また、今、使っていない部屋や納戸があれば、思い切ってウォークインクローゼットとしてプチリフォームするのもおすすめです。
【ポイント10】クローゼットは外と内の世界をつなぐ場所だと考える
最後に、柳生さんからクローゼットを整理するうえでヒントになる考え方を。 「クローゼットは物を収納する場所ではありますが、外の世界と内の世界をつなぐ場所だと思うと、もっと大切に考えたくなると思います。外国映画の主人公の素敵なワードローブを思い出してください。 外で一生懸命働いて帰り、お気に入りのお部屋でくつろぐために着替える。クローゼットは、ゆったりとリラックスするためにスイッチオフする場所。また、朝起きて、パジャマから仕事着に着替えて、気持ちを切り替える場所でもあるのです」(柳生さん)
クローゼットは家のなかでとても大切な場所だと話す柳生さん。何年も着ない服を溜め込んで、大切な洋服がカビてしまうようなことがないよう、もう一度クローゼットのあり方を考えてみませんか? 衣替えをクローゼットを整える絶好のチャンス!ぜひ今回ご紹介したコツを参考に、理想のクローゼットをつくってみてください。 【profile】 柳生千恵(やぎゅう・ちえ)/神奈川県鎌倉市出身、在住。インテリアコーディネーター。住宅の新築・リノベーション実績300件以上。 資格/キッチンスペシャリスト、福祉住環境コーディネーター、整理収納アドバイザー、City & Guild introduce to Home interior design (英国資格)