生活のため「定年退職後」も働きたいです。仕事選びのポイントはありますか?
定年退職後の早い時期に仕事に就くことで、生活や将来の生活費に必要なお金を多く得られる可能性があります。また、退職してすぐにブランクを空けずに再就職することで、スムーズに仕事に取り組めるでしょう。 そこで本記事では、定年した後の60代の方の就業率や雇用形態をふまえ、仕事を見つけるためのポイントについてご紹介します。 ▼高齢者の「4人に1人」は働いている!? 平均年収はどのくらい?
60代の就業率
最初に、株式会社パーソル総合研究所が発表している「働く10,000人の成長実態調査」から60代の就業率をご紹介します。
※株式会社パーソル総合研究所「働く10,000人の成長実態調査2023」を基に筆者作成 データからは65歳を過ぎても約半数の方が就労していることが確認できます。定年退職後すぐに就労をされているかまではデータから判断することはできないものの、働く意欲があれば仕事を得られやすい状況であるといえるでしょう。
60代に多くみられる雇用形態
60代で定年退職をして、すぐに働きたいと考えている場合、どのような雇用形態での就業が多いのかを理解することも重要です。
※株式会社パーソル総合研究所「働く10,000人の成長実態調査2023」を基に筆者作成 パーソル総合研究所の「働く10000人の成長実態調査2023」によると、最も多い雇用形態はその他をのぞき、60~64歳の場合で会社員(正社員)、65~69歳の場合はパート・アルバイトであることが分かりました。 必要資金や健康状態などをふまえて判断する必要はありますが、特に65歳以降の高齢者雇用ではパート・アルバイトでの求人が多いと予想されます。早く仕事に就きたい方は、パート・アルバイトとして転職を目指すとよいでしょう。 正社員として働きたいという意欲が高い方でも、全体の2~3割程度の方が就業しているため、希望の条件などを固めて早急に仕事を探すとよいでしょう。
60代が重視する仕事選びのポイント
最後に、60代の方が仕事を選ぶ際に重視すべきポイントについて解説します。「すぐに仕事に就きたい」という思いが強すぎて、確認すべき条件をチェックし忘れていると、就業後に後悔したり、すぐに離職したりする事態になりかねません。 パーソル総合研究所が発表している「働く10,000人の成長実態調査」を基に、60代の仕事選びの重視点を表3にまとめました。