2年に1度「GS乗り」の祭典がナミビアで開催 9回目の「インターナショナルGSトロフィー2024」を見た
宿泊は到着した日から、終了してキャンプ地を後にして空港に向かう日まで、全てテントでのキャンプ泊になります。しかしケータリングやシャワー、トイレといった環境は素晴らしく、最高のアドベンチャー・ツーリング環境が整っています。 コースの難易度は、ここ数大会の中でも高いスキルを求めるもので、50km以上にわたって深い砂の中を走る日があれば、地平線まで何も無い大地をひたすら進むシーンも感動的でした。ガレ場のアップダウンなど、およそ排気量1300ccの重量級バイクを走らせるのは苦労する場面も含まれます。 そうした旅の辛さも、仲間と乗り越えることで各国からの参加者との親睦が深まり、わずか数日で見知らぬ同士が家族のように変化してゆきます。
今回のGSトロフィー2024ナミビアで優勝したのは、男性カテゴリーではドイツ、2位に南アフリカ、3位はブラジルで、日本代表は13位で終えています。 女性カテゴリーでは、優勝がインターナショナル、日本は2位(!!)を獲得しました。日本女性の参加は初となり、その結果にBMWモトラッドの運営側も大いに満足していました。 およそ1300kmにわたるGSによるアドベンチャー・ツーリングは、日本代表をはじめ各国の代表は勿論、関わった多くの人達にとっても素晴らしい思い出となったのです。
松井勉