2年に1度「GS乗り」の祭典がナミビアで開催 9回目の「インターナショナルGSトロフィー2024」を見た
GSトロフィー2024ナミビアで参加者が走らせたのは、「R 1300 GS」のトロフィー仕様車です。ベースは「GSスポーツ」仕様で、フロント210mm、リア220mmのサスペンションストロークを持ちながら、アダプティブライドハイトコントロール(速度に応じて自動で車高が変わるもの。停止時には30mm車高が下がり、足つき性も良好)、純正オプションと同じアクラポビッチのスリップオンマフラーを装備し、小ぶりなラゲッジバッグをリアシート部分に装着したほか、専用のデカールと参加者のゼッケン&名前が入ったことでスペシャル度が増しています。 日々の移動は、長い日で430km、最も短い最終日が50kmでした。「F 900 GS」に乗ったマーシャルが2チームを引率し、ルートガイドを務めます。 キャンプ地から次の目的地を目指す途中、参加者達はスぺシャルステージと呼ばれるゲームを行います。バイクを使った走行コンテンツから、パンク修理、ペーパーテストなどそのジャンルは様々。SNS用に写真を撮影し、それを5名の運営関係者がジャッジして順位を決めるというコンテンツもあります。 このスペシャルステージは、常にチーム戦であり個人戦ではありません。走行コンテンツであれば、男性3名、女性2名のチーム全員が、スタートからゴールするまでのタイムが計測されます。 タイムが早い方が上位のコンテンツもあれば、走行タイムの合計をできるだけ長くかけた遅乗り競技もありました。ステージを行う場所に到着し、移動する2チームごとに競技内容の説明を受け、そのままスタートとなります。練習、下見はナシ。この一発勝負の中で、力を合わせて結果を出すのが難しいのです。
ポイントは、MotoGPなどのように1位25点、2位20点、3位16点というように、上位ほどボーナス性があり、5位以下は男性の場合16位まで1点差で加算、走行コンテンツ以外のゲームでは1位が20点、2位15点、3位13点と、重みが少し異なります。4位から1点差で15位までポイントが付与され、16位はゼロ点となります。 GSトロフィーは冒険ツーリングでもあり、そのゴールは怪我無くバイクを壊さず、目的地にたどり着くこと。その点が尊ばれることから、転倒などでバイクを壊すとチームにペナルティポイントが課せられます。 バイクの交換が必要な場合-60点、クラッチ交換が必要な場合-50点、タイヤ交換が必要な場合(パンクなど不可抗力を除く)-35点等々、旅の相棒を丁寧に扱う必要もあるのです。