アリババの「淘宝海外」、2024年のGMVは200億ドルを突破 海外に暮らす1億人の中国系に照準
数多いアリババの海外事業のなかでも、淘宝海外の位置付けは独特だ。利用者として狙うのは海外に暮らす1億人近い中国系住民で、サービスを提供するのも中国系住民が多い国や地域だ。品揃えが豊富で、プラットフォームにはノーブランド商品もあれば、ブランド品もある。客単価は他のECに比べると高い。 送料無料プログラムの対象は、2024年9月からアパレルだけでなく全カテゴリに広げられ、物流拠点もオーストラリア、カナダ、日本、カンボジアを含む13カ所に増えた。さらに、淘宝海外ではユーザーの声をもとに多言語での運営も模索しており、10月にタイとカンボジア、オーストラリアで英語版がリリースされたほか、香港とマカオでもリリースが予定されている。 淘宝海外の海外送料無料サービスはモンゴルや中東にも拡大され、さらに他の国や地域にも広がる見込みだ。 *1ドル=155円、1元=約21円で計算しています。 (翻訳・36Kr Japan編集部)