木村昴、ドラマ初主演、声優、バラエティーで大忙しの夏 そのバイタリティーの源は?
◆「昴くんのドラマ観てるよ」の言葉に主演を実感
『ドラえもん』や『ヒプノシスマイク』などさまざまな作品で声優として唯一無二の活躍を見せる木村昴。『おはスタ』MCをはじめ近年ではバラエティー番組でもその才能を発揮する彼が、この夏『クラスメイトの女子、全員好きでした』(読売テレビ・日本テレビ系/毎週木曜23時59分)でドラマ初主演という大役に挑戦中だ。撮影も佳境を迎えるなか話を聞くと、いつもの木村昴のまま作品の世界を存分に楽しんでいる様子がたっぷり伝わるインタビューとなった。 【写真】イケメンショットからお茶目なポーズまで!木村昴、撮り下ろしショットがいっぱい 本作は、作家・爪切男の同名エッセーをもとに、“真の作者を巡る”オリジナル要素を加え、新たな物語としてドラマ化。人の欠点に惹かれて、すぐ恋に落ちてしまうダメ男が、超個性的なクラスメイトの女子たちに片思いを重ねながら成長していく回想ハートフルコメディーだ。 小説家志望で、主な収入源は害虫駆除のアルバイトである枝松脛男は、ある日、偶然手に入れたノートに書かれた小説を盗作し、文学賞を受賞してしまう。一躍人気作家になってしまった枝松は、担当編集の片山美晴と共にその小説を書いた真の作者を探すため動き出す。鍵を握るのは、枝松が中学時代に恋をしたクラスメイトの女子たち。彼女たちとの思い出を回想しながら、“真の作者”の真相に迫っていく。 ――アニメで“ジャイアン”役を演じる木村昴がドラマでは“スネオ”役を演じるということも話題の本作。撮影も佳境を迎えていますが(取材当時)、クランクイン前と現在で心境に変化はありますか? 木村:それが特に変わらないんですよ(笑)。撮影前は、ドラマの主演は経験がないので、果たして自分に務まるのかという不安は確かにありました。でも、そんな不安やプレッシャーを感じるほど俺は偉いのか…?と自問しまして。何を緊張してるんだ、任されたんだから全力でやるしかねえだろ!と。これはもう考えてもしょうがない!と思ってクランクインしました。 考えすぎ注意。考えても分かんないんだから、今日はこのシーンを撮りますよというスケジュールの中で自分ができるベストなことを毎日続けてきたという感覚です。ただ幸い、本当に恵まれていたなと思うのは、クランクインからめちゃくちゃ楽しかったんです。で、この楽しいというのが今日まで続いているので、今ちょっと終わるのが寂しいです。 ――放送が始まって、周囲からの反響はいかがですか? 木村:いろんな方からたくさんお声をかけていただきます。これが主演か!と思ったのが、「昴くんが出てるドラマ観たよ」じゃなくて、「昴くんのドラマ観てるよ」って声をかけてくださるんですね。「昴くんの」の「の」、あれが超うれしい。「昴くんのドラマ観てるよ」って言ってくれるそのドラマを面白いものにしたいという思いが大きくなりますよね。 ――ドラマ初主演にあたり、参考にした俳優さんや作品はありましたか? 木村:特にないんです。参考にできそうな俳優さんや作品もあったかとは思うんですけど、それを決めちゃうと、そこからずれたなとか、こうしようと思ってたのにできた、できなかったみたいなことで落ち込みそうだなと思ったので、あえてそういうのは考えずにいきました。 なんでこう思ったかっていうのは、一度クランクイン前に、監督やプロデューサーの皆さんと顔合わせをしまして。その時に、僕が気になっていた2点を質問したんですね。1つ目は役作りで気を付けた方がいいことや事前に準備しておいたほうがいいという宿題はありますか?と。もう1つは、やっぱり気になる、「なんで、俺なんですか?」っていうこと。そうしたら、枝松脛男という純粋なこのキャラクターを誰にやってもらおうかってなった時に木村君がいいじゃないかと盛り上がったと。役作りに関してはそのまま木村君でやってくれればって言われたんですよ。その時に、「まじっすか!ありのままでいいんですか!」と思って自信がポッと湧いたんです。だから、難しいことを考えず監督の言葉を信じて、木村のまんまっていうのとはちょっと違うんですけど、俺だったらこうするかな?ということを中心に、役を膨らませていこうと考えたんですよね。 ――枝松は本当に純粋でいい人なんですよね。木村さんと共通する点は… 木村:ピュアなところ? いい人なところとかぁ。憎めなくて~、優しい? そういうところがそっくりです!(笑)。