大久保佳代子の中の獣が数年ぶりに目覚めたワケ…きっかけは山男の一言「今度、一緒に富士山に登りましょうよ」
大久保佳代子のほどほどな毎日 #1
お笑い芸人・大久保佳代子に、今年の夏に起きた異変。ホームパーティーで知り合った山男の「一緒に富士山に登りましょうよ」の一言から、久々のデート気分を味わって……。 【画像】男女2:2で富士山デート気分を味わう、大久保佳代子
今年の夏に起きた異変…
ここ数年、恋愛やトキメキからは縁遠く、「私の性欲や恋心はもう枯れてしまったんだ」と、そう思って生きてきました。 そんな私に異変が起きたのが今年の夏の出来事。 ことの始まりは、友人宅のホームパーティーで出会ったひとりの山男、彼が私に投げ掛けた「大久保さん、今度、一緒に富士山に登りましょうよ」という一言でした。 たしかに、それまでも富士山に登りたい気持ちはあった。 でも、それはあくまでも日本人が平均的に抱くであろう「いつか登れたらいいなぁ」レベル。 なのに、その一言に「登ります!」と即答してしまったのはきっと、単純に、彼が私のタイプだったからなんでしょうね。 ただ、当時は冬の閉山時期だったため「山開きの時期が来たら挑戦しましょう」ということに。 それ以来、富士山のことなんかスッカリ忘れていたのですが、今年の春、またもや友人宅で彼に再会。 「富士山どうですか、やる気はまだありますか」と確認する彼、そして、好みの顔面を目の前に「もちろん!」とまたもや即答してしまう私。 結果、トレーニングをしたこともなければ、山なんてまともに登ったこともないこの私が、人生初の富士登山に挑戦することになったのです。 登山に向けて、まずは専門店に一緒に行き必要なグッズを買うことに。 「これはデートだ、久々のデートだ」と心が湧き立ったのも束の間、店内で彼は真剣にグッズを選ぶゴリゴリの山男に変貌。 私に登山靴を履かせ、斜面になった板の上を何度も上がり下がりさせて「踵は詰まっていますか、つま先は空いてはいないですか」と確認。その様子はデートどころかまるでリハビリ。 さらには、何十分もかけて私のリュックを選び、最終的にはその姿を「もう、どれでもいいよ」の気持ちで眺めることに。 それでも萎えかけた気持ちを奮い立たせ、店を出たときには「お礼に食事でも」と誘ったのに、「今、断食中なんで!」と眩しい笑顔を私に向けて去ってしまった山男……。 あのときから、私たちの間には若干の温度差があったのかもしれない、いや、確実にあったのでしょう。 それが明確になったのが登山当日です。