大久保佳代子の中の獣が数年ぶりに目覚めたワケ…きっかけは山男の一言「今度、一緒に富士山に登りましょうよ」
トキメキを取り戻す富士登山
トキメキを取り戻した私は、若かったあの頃のようにまた、周りにいる男性に対して性的な視線を向けられるように。 最近、30代半ばのかわいい男の子と出会ったんですけど、たわいもない会話のなかでふと「大久保さんの恋愛対象は何歳からなんですか?」なんて聞かれた瞬間、「もしかして、私のこと好きなのかしら♡」とポジティブ変換。 このあいだまで「30代男子と恋愛なんてありえない」と言っていたのに「20代はないけど、30代だったら大丈夫かなぁ」なんて話を合わせちゃったりして。 さらには、その男の子が他の女子と仲良さげにしているのを目にしただけで、心がザワザワと音を立て、無意識にその女子をにらみつけている自分がいたりしてね(笑)。 恋愛に発展する可能性なんてないと自分でもわかっているのに、本能的に視線が動いたり、淡い期待や嫉妬心まで抱いてしまう……。 はたから見れば愚かで滑稽かもしれない、でもいいんです、それでいいんです。今の私には全てが「また、こんな気持ちを味わえるなんて!(感動)」だから。 『青春と読書』読者の皆様のなかに「もう一度、トキメキを取り戻したい」という方がいらしたら、本能と性欲を呼び覚ます過酷な富士登山、マジでオススメです(笑)。 聞き手・構成/石井美輪 題字・イラスト/中村桃子 撮影/露木聡子
大久保佳代子