米、北朝鮮兵が降伏拒み自殺と指摘 過去1週間で1000人以上が死傷
【ワシントン=坂本一之】カービー米大統領補佐官は27日のオンライン記者会見で、ロシア西部クルスク州に派遣されウクライナ軍と交戦する北朝鮮兵に関し、過去1週間だけで1千人以上の死傷者が出ているとの分析を示した。複数の北朝鮮兵がウクライナ軍に降伏して捕虜となることを拒んで自害したとの報告があることも明かした。 カービー氏は「ロシアと北朝鮮の軍幹部は(北朝鮮兵の)部隊を消耗品として扱い、絶望的な攻撃を命じている」と厳しく批判。北朝鮮兵を投入する「人海戦術は効果がない」とし、「甚大な犠牲者を出している」と強調した。 北朝鮮兵が降伏を拒んで自害した理由に関しては「捕虜になった場合の(金正恩政権による)家族への報復を恐れてのことだろう」と述べた。 またカービー氏は、来年1月に退任するバイデン大統領がウクライナへの追加軍事支援を数日中に発表すると明かした。AP通信によると、防空システムや砲弾などを供与する12億5千万ドル(2千億円)の追加軍事支援を実施する見込み。