【NFL】存在感が薄れていた昨季を経て今季は「話題を提供するつもり」とベンガルズQBバロウ
シンシナティ・ベンガルズのクオーターバック(QB)ジョー・バロウはプロフットボール選手としてプレーした4シーズンのうち、2シーズンを故障者リザーブ(IR)で終えている。直近のシーズンもそのような形で締めくくっており、第11週に手首のケガでシーズン終了になった後、バロウはNFLで影の存在となっている。
スリリングなシーズンの最中に忘れ去られることに、たいていの選手は憤慨するかもしれないが、バロウは違う。
バロウはそれを楽しんでいるのだ。
ポッドキャスト『Pardon My Take(パードゥン・マイ・テイク)』に出演したバロウは、人々から自分の存在を忘れられていると感じるかと問われた際に「そう思う」と答えている。
「ケガをしたらそうなるものだけどね。フットボールをプレーしないんだから。その人のことなんかみんな忘れるさ」
「それもゲームの一部だ。試合に出ていないと、みんなはその姿を見ないから、話題にもならない。だから、今年はみんなに話題を提供するつもり。それを楽しみにしている」
カレッジ時代の初期にさかのぼれば、バロウにはバックアップとして過ごした経験が豊富にある。オハイオ州にあるアテネ高校で州の“Mr. Football(ミスター・フットボール)”に選出された経歴を持つバロウは、同校を4つ星のデュアルスレットクオーターバックとして卒業し、オハイオ州立大学と契約するという夢のような道をたどった。2015年をレッドシャツとして過ごしたバロウは、3年間にわたってJ.T.バレットと故ドウェイン・ハスキンズのバックアップを務めた後、プレーする機会を得るためには転校が必要だと判断。ルイジアナ州立大学(LSU)に移ったバロウは、そこでの2年目に軌道に乗り、チームを15勝0敗という結果と、カレッジフットボール・プレーオフ・ナショナルチャンピオンシップに導いた。その過程で、2020年NFLドラフトの候補生の筆頭に躍り出ている。