「体重がかなり減った」大会終了後も続く選手村への不満 米メダリストたちが“本音”を激白「食事はかなりまずかった」
この夏、“花の都”パリで大々的に開催されたオリンピックで小さくない物議を醸し続けたのは、多くのアスリートたちの「拠点」となった選手村だ。招致時から「史上最も環境にやさしい大会」の実現を謳った組織委員会にとって、いわば“象徴”と言うべき施設だったが、入村した関係者からのクレームは絶えなかった。 【画像】選手村からクレーム殺到! パリ五輪選手村の全容をチェック 開幕以前から問題は噴出していた。先述の大会目標の達成を目指した運営側は、食事や環境などあらゆる部分でサステナビリティを重視。結果的に多くのトップアスリートたちから不平不満の声が殺到し、「最悪」の選手村というレッテルを貼られてしまった感は否めない。 大会終了から日が経った今も、選手村への“本音”を打ち明ける者は少なくない。 このパリ五輪の女子走り幅跳びで7.10メートルの跳躍を見せ、金メダルを手にしたタラ・デイビス=ウッドホール(米国)は、母国のラジオ局『KMAN』のポッドキャスト番組「The Game」に出演。そこで「私は1週間だけいたけど、夫がパリに来たらすぐに荷物をまとめて出ていった」と告白し、そのワケを赤裸々に語っている。 「環境はちょっと悪すぎたと言えるわね。食事がおいしくなくて、おかげで体重もかなり減った。ちょっと歩いては、部屋に閉じこもる以外にやることもなかった」 さらに食事面に苦労し、恋人の助けを借りたという選手もいる。今五輪の男子テニスダブルスで銅メダルを手にしたテイラー・フリッツ(米国)は、母国誌『People』で「(選手村の)食事はかなりまずいと思った。もう経験のためだけに滞在していた」とキッパリ。大会期間中にパリを訪れていたインフルエンサーで、恋人のモーガン・リドルさんの宿泊するホテルに潜り込み、食事を取っていた事実を明かした。 ポジティブな意見がなかったわけではないが、全般的に酷評が相次いだパリ五輪の選手村。果たして、4年後のロサンゼルス大会では選手たちの希望に沿った施設は生まれるだろうか。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]