Roborock、フラグシップロボット掃除機「S8 MaxV Ultra」。新技術で部屋の四隅を100%カバー
Beijing Roborock TechnologyとSB C&Sは、ロボット掃除機のフラグシップモデル「Roborock S8 MaxV Ultra」(以下、S8 MaxV Ultra)を8月23日に発売する。価格はオープンだが、税込307,780円前後での実売が予想される。全国のヤマダデンキ(一部店舗を除く)、およびヤマダウェブコムで発売、また8月1日から予約受付を開始する。 「S8 MaxV Ultra」は、“限界を超えて、理想に手を伸ばせ”というコンセプトの下、同ブランドが誇る最新技術を結集させたという最上位モデル。 ロボット掃除機が苦手としていた「隅の掃除」を解決するべく、部屋の四隅にゴミがあると自動で伸びるサイドブラシを新搭載する。四隅のカバー率は100%だとのことで、国際的な第三者認証機関「デュフラインランド」認証も取得。従来まで届きにくかったゴミもしっかりと掻き出すとアピールする。 吸引力は、Roborock史上最大の10,000Paに大幅進化。前モデル「S7 MaxV Ultra」と比較して、約2倍の吸引力を実現している。「デュアルメインブラシ」はラバー製のものを2本導入しており、微細なハウスダストやペット砂などの大きめのごみをパワフルに吸い上げることが可能だという。 デュアルメインブラシは、カーペットの毛の除去率が30%向上しており、併せてメインブラシカバー内部のカッターにより毛の絡まりも防ぐとしている。 清掃モードは、超音波でカーペットを認識して自動で吸引力を高める「カーペットモード」、カーペットで格子状に動いて2度掛けの掃除を行う「カーペット念入りモード」、モップを濡らす前に吸引を先に行ってカーペットの濡れを防ぐ「カーペット優先モード」の3モードを備えている。 「隅の掃除」を向上させる技術として「壁キワ用モップ」も新たに搭載した。壁キワ用モップを最大毎分185回転させることで、気になる隅の汚れも、水拭き強度と水量で「最強」を選択した状態で、壁際1.68mmまでの水拭きが可能となっている。 掃除内容に合わせてモップとメインブラシが自動でリフトアップする機能も備えており、水拭き掃除中に超音波センサーがカーペットを感知すると、高速振動モップと壁キワ用モップが自動的に20mmリフトアップすることで、カーペットを濡らすことなく吸引掃除を実行する。 また、稼働音や二次汚染を防ぐために、水拭きのみのモードやドックに戻るときにメインブラシを持ち上げる「メインブラシリフトアップ」も投入されている。 S8 MaxV Ultraでは、汚れを自動で検知し、大きなゴミがあった際は吸引力を上げ、しつこい汚れを検知した際には吸引停止して水引きだけを強力に行うなど、床の状態に合わせて清掃モードの自動変更を行う「汚れ自動検知」も採用している。 物体の距離や形状を判断する顔認識技術の原理を活用した3Dストラクチャードライトとカメラ、併せて画像から物体の特徴を捉えるRGBカメラ、2種類のカメラを搭載することで、部屋に設置されている家具や床に置いてある物体などの距離や形状を判断すし、位置や種類を特定して回避できるようになっている。回避する物体は幅5cm/高さ3cm以上のものとする。 床にある物体をAIが瞬時に分析する機能では、最大73種の物体を認識でき、アプリのマップ上にアイコンが表示され、普段床にない置き忘れている物体などがある状態でも回避して掃除できる。加えて、LEDフィルムライトを採用しているため、部屋の電気が消えている状態でも使用可能だ。 また、毎分300回転する高精度レーザーセンサーを搭載しており、部屋を掃除しながら360度スキャンすることで、部屋の環境を素早くマッピングし、独自のアルゴリズムを用いて効率的なルートで掃除を行う機能も内蔵する。さまざまなセンサーが連携することで、段差からの落下や家具への挟まりを回避して、部屋の隅々までスムーズに移動できるようになっている。 ドックは「5Way全自動ドック」を搭載。新機能の「温水モップ自動洗浄」では、水拭き中、および終了時に自動でドックに戻り、モップの汚れを洗浄する。最高60度の温水と洗剤によって99.9%細菌を除去するため、常にモップを清潔な状態で使用できる。モップの汚れ度合いに合わせて、最適な洗浄を自動で行ってくれる。 「自動モップ乾燥」では、洗浄を終えたモップを熱風で自動乾燥させることで生乾き臭を防いでいる。乾燥の設定は2時間/3時間/4時間を用意。湿気の多い時期や環境などを3段階の時間設定を備えている。 水拭きやモップ線上に必要な水を自動で給水できる「自動給水」では、水拭き開始時にモップを濡らす必要がないというメリットを持っており、水拭き掃除中に本体の水量が不足した場合でも、ドックに戻って給水を開始する仕様になっている。 使用環境によって収集できる日数に違いはあるが、2.7Lの紙パックに約60日分のゴミを本体から自動で吸い上げる「自動ゴミ収集」によって、ごみを捨てる手間を大幅に削減してくれる点も特徴だ。また、紙パック式を採用しており、ゴミを捨てる際に舞い散る埃が気になる場合も安心して使うことができる。 花粉などは0.3μmまでの微粒子を99.7%吸引し、排気を清浄化する。ゴミ収集の時間帯を設定できるため、在宅ワークや就寝中などの時間帯を避けてゴミを収集することも可能としている。 新機能として搭載された「自動洗剤投入」では、580mlの大容量タンクに洗剤を入れると、自動で必要量を投入するため、清水タンクに毎回分量を量って洗剤を入れる手間を省いてくれる。洗剤補充は約3カ月に1度で利便性も向上した。 ドックは、モップ洗浄などで汚れたドックの底面を自動で洗浄するセルフクリーニング機能も備えており、乾燥まで自動で行うため、ドックを掃除する手間も解消している。 アプリ機能が多彩な点も特徴で、内蔵カメラによる見守り機能では部屋の様子をリアルタイムで確認でき、またリモート操作で本体を動かして、留守中のペットなどの様子も確認可能だ。併せて内臓マイクを通じて双方向通話も行える。 国際規格に基づく、一般消費者向けのIoT製品におけるサイバーセキュリティについて、国際的な第三者認証機関デュフラインランドの任諸王を取得している。 S8 MaxV Ultraでは、新たにペットとの暮らしに便利な機能も装備した。1つ目はペットに配慮した掃除機能として、掃除中にペットを認識して、ペットに当たらないようにメインブラシを停止させて、ペットの毛とメインブラシが絡んだりするようなトラブルを避けることができる。 2つ目は、掃除中にペット見つけたときに写真を撮影する「ペットスナップ」機能で、撮影された写真はアプリからダウンロードが可能となっている。3つ目は、ペットの居場所を探索する機能で、アプリの「ペットを見つける」をタップすると、ロボット掃除機の本体が家中を動き回りペットの居場所を見つけ出してくれるという。 新機能「インテリジェント音声アシスタント」では、「ハロー、ロッキー」と声を掛けるだけで、掃除の開始や停止、掃除モードの変更など操作を実現している。Wi-Fi接続がなくても音声操作ができるのも特徴的だ。 初搭載の掃除モード「スマートプラン」を選択すると、床の汚れや部屋の状況に合わせて、吸引力や水拭き強度などを自動調整しながら掃除を行ってくれる。 アプリを使用した際、掃除ルートをリアルタイムで確認できるだけでなく、部屋全体の掃除が終了した後、アプリ上に掃除マップが完成するため、ロボット掃除機の侵入を禁止したい場所の設定や、掃除したい場所の選択、エリアや回数など主催をカスタマイズして設定することも可能としている。
編集部:長濱行太朗