【MLB】フアン・ソトの争奪戦を制したメッツ 次は主砲アロンソ&左腕マナイアとの再契約を目指す 米報道
熾烈な争奪戦を制し、15年7億6500万ドルという超大型契約でフアン・ソトの獲得に成功したメッツだが、大富豪のスティーブ・コーエン・オーナーが補強の手を緩める気配はない。米公式サイト「MLB.com」でメッツを担当するアンソニー・ディコモ記者によると、メッツは自軍からFAとなった長距離砲ピート・アロンソと連絡を取り続けており、再契約を目指すつもりのようだ。また、「SNY」のアンディ・マルティノ記者によると、メッツは同じく自軍からFAの左腕ショーン・マナイアについて、再契約を結ぶことができると楽観視しているという。 2024年シーズンの主要アワード受賞者まとめ 1962年に誕生し、これまでに2度のワールドシリーズ制覇を成し遂げているメッツ。しかし、最後の世界一は1986年であり、それから40年近い時間が過ぎている。メッツの大ファンでもある大富豪のコーエン・オーナーは、愛するチームを再び頂点に導くために、潤沢な資金を惜しみなく補強に費やす意向だ。 現在30歳のアロンソはメジャーデビューした2019年にいきなり53本塁打(新人シーズン記録)を放つなど、メジャー6年間で通算226本塁打、586打点を記録しているスラッガー。2019年新人王、オールスター・ゲーム選出4度のほか、ホームラン・ダービー優勝2度の実績を誇る。通常、FA選手と超大型契約を結んだチームは、ほかの有力FA選手の争奪戦からは撤退することが多いが、コーエン・オーナーに関しては常識は当てはまらない。三塁手のマーク・ビエントスを一塁にコンバートするプランもあるが、コーエン・オーナーは「再契約を結ぶことができればいいなと思っている」と話しており、生え抜きのスラッガーの引き留めを目指す方針のようだ。 一方、現在32歳のマナイアはメッツに加入した今季、32先発で12勝6敗、防御率3.47、184奪三振の好成績をマーク。大型契約を得るために、選手オプションを破棄してFAになることを選択した。フランキー・モンタスとクレイ・ホームズを獲得したメッツは、引き続き先発投手の補強を狙っているが、コービン・バーンズの争奪戦には加わっておらず、最優先のターゲットはマナイアとみられる。マルティノ記者によると、メッツの球団内では「マナイアと再契約できるだろう」との楽観的な見方が広がっているようだ。交渉するなかで、なにか手応えを感じているのかもしれない。なお、マナイアの引き留めに失敗した場合は、レッドソックスからFAとなっているニック・ピベッタの獲得に動くとみられる。 ソト獲得に成功したメッツだが、王者ドジャース、同地区ライバルのフィリーズやブレーブスと比較すると、まだまだ戦力は十分とは言えず、コーエン・オーナーの資金力を武器に、今後も補強を続けていくことになりそうだ。