『ワイルド・スピード』でスポコン人気が沸騰! 日本車にVWやピックアップなど多彩なマシンが魅せる『第31回ヨコハマホットロッドカスタムショー2023』
北米市場最大のボリュームゾーンピックアップトラックをカスタムしたTRUCKIN’
北米市場でもっとも身近な自動車のカテゴリーであり、最多販売台数を誇るのがピックアップトラックだ。州によっても異なるが商用車であるピックアップトラックは、自動車税が無税か割安になり、自動車保険も安く設定され、さらには燃費規制が乗用車に比べて緩やかで大排気量のV8エンジンが依然として選択できることなどが人気の秘訣となっている。 そんな事情からアメリカでは若者が最初の愛車にピックアップトラック選ぶことが多く、アシとして活用するだけでなくカスタムベースとして用いられることも多い。 そんなカスタムされたピックアップトラックのことをTRUCKIN'(トラッキン)と呼ぶ。TRUCKIN'は人種を問わず人気が高く、HOTRODやLOWRIDER、あるいはオフロードを走るCCV(Cross Country Vehicle)などのカスタム手法を用いてオーナーは思い思いに愛車をドレスアップして楽しんでいる。 TRUCKIN'のベース車として人気があるのは王道のフルサイズとコンパクトなミニトラックで、前者はシボレー・C/Kシリーズやシルバラード、フォードFシリーズ、ダッジ・ラム、トヨタ・タンドラなどで、後者はトヨタ・ハイラックスやタコマ、ダットサン・トラック、フォード・レンジャー、ダッジ・ダコタなど。 日本ではキャブオーバートラックが主流となっており、ピックアップトラックは2000年代初頭に国内メーカーのラインナップから一時姿を消したが、最近になってトヨタ・ハイラックスや三菱トライトンが登場。 裕福な若者を中心に人気を博している。ただし、これらは4WDのみの設定であるためオフロードカーとの色彩が濃く、スタイリングがもっさりとした2列シート仕様のダブルキャブ仕様で、装備が充実した満艦飾仕様ということで高価なこともあり、車高をリフトアップした「アゲトラ」以外のベースに選ばれることは少ない。 カスタムシーンの主役は相変わらずアメ車か、中古車相場が低めのちょっと古い国産のシングルキャブトラックだ。HCSの会場ではそれらをベースにした魅力的なTRUCKIN'が数多くエントリーしていた。
山崎 龍
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