<41年ぶりの春>鶴岡東メンバー/6 小林壱星捕手(1年)/高橋晃瑛内野手(2年)/増田颯良内野手(1年) /山形
◇肩の強さが持ち味 小林壱星(いっせい)捕手(1年) 昨秋の県大会は、新チーム初戦となった2回戦の米沢商戦で五回に代打で起用された。中飛に倒れたが、その裏の守りでは相手の二盗を阻止し、五回コールド勝ちした試合の最後を締めた。わずかな出場機会でも存在感を発揮し、「肩の強さが自分の持ち味だと思っている」と語る。 【動画】センバツ出場校、秋季大会熱闘の軌跡 入学当初は「投手の球のキレなどに圧倒された」というが、捕手と内野をこなせる強みがあり、1年生ながら選抜メンバー18人に食い込んだ。「選ばれていない先輩もいる。その分も頑張らなければ」と感じている。(大阪・鳥取東中出身、右投げ右打ち) ◇守備での貢献誓う 高橋晃瑛(こうよう)内野手(2年) 昨秋の公式戦は5試合に途中出場し、遊撃と三塁の守備に就いた。県大会の米沢商戦では左前打を放ったものの、東北大会の青森山田戦では投ゴロと三振で「歯が立たなかった」と振り返る。一方で内野ならどこでもこなせ、「自分は守備が大事だと思っている」と守備での貢献を誓う。 2011年夏を制した日大三(西東京)の吉永健太朗投手を見てあこがれた甲子園。昨夏は観客席から応援した。162センチ、57キロと小柄なユーティリティープレーヤーは、普段から「練習は試合だ」との気持ちで選抜に備える。(東京・亀戸中出身、右投げ右打ち) ◇体格堂々「打撃に自信」 増田颯良(そら)内野手(1年) 昨秋の県大会は準々決勝の新庄北戦で代打で起用され、三ゴロに倒れた。公式戦の出場はその1打席のみだが、182センチ、82キロの堂々とした体格には魅力が詰まっている。「バッティングに自信がある」と話すように、一振りに期待が懸かる。 三塁を中心に内野のすべてのポジションをこなす器用さもある。1年生でベンチ入りメンバーをつかみ、「自分にできることをやるだけ」と謙虚に語る一方で、「甲子園で絶対に本塁打を打ちたい。満塁で打てればいい」とさらりと言う。それだけの可能性を感じさせる。(長野・佐久東中出身、右投げ右打ち)=つづく