メルセデスのウルフ代表、レッドブル離脱の噂もあるフェルスタッペンの獲得を熱望「でもその前に我々もマシンを良くしなければいけない」
レッドブルのお家騒動勃発を受け、同チームから離脱するのではないかと噂されているマックス・フェルスタッペンについて、メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフは、是非ともメルセデスに迎え入れたいと語った。 【ハイライト動画】F1 2024第2戦サウジアラビアGP決勝 フェルスタッペンはレッドブルと2028年までの契約を結んでいるが、クリスチャン・ホーナー代表が”不適切行為”があったとして告発された一件に端を発する形で、内部騒動に発展。サウジアラビアGPの際には、機密情報の漏洩に関与したとして、モータースポーツ・アドバイザーのヘルムート・マルコに停職処分が下されるとの情報も飛び交った。これについてフェルスタッぺンは、マルコがチームを離れることとなれば、自分もチームを離れる可能性があると警告した。 メルセデスは、今季限りでルイス・ハミルトンがチームを離れることが決まっており、後任を探さねばならない。フェルスタッペンを獲得できるとなれば、まさに願ったり叶ったり。そのためウルフ代表は、フェルスタッペンとレッドブルを取り巻く動向を監視し続けている。実際バーレーンGPの時にウルフ代表が、フェルスタッペンの父親であるヨス・フェルスタッペンや、マネージャーのレイモンド・フェルミューレンと会談している場面が何度か目撃された。 ただウルフ代表は、フェルスタッペンを迎え入れたいと考えている一方で、フェルスタッペンを説得するためには、今以上に良いマシンを作り上げることが重要であると認める。現時点でメルセデスは、レッドブルに大きく遅れている。 「彼を獲得したいと思っているが、その前に我々のマシンを整理する必要がある」 そうウルフ代表は語った。 「我々のドライバーであるジョージ(ラッセル)とルイス(ハミルトン)のために、マシンを改良しなければいけないという責任を負っている。将来を夢見る前に、彼らに良いマシンを与えなければいけない」 そしてウルフ代表は、移籍するかどうかはフェルスタッペン次第だとも語る。 「これはマックスが決断すべきことだと思う」 「彼を乗せるためなら、どんなチームでも逆立ちだってすると思うよ」 しかしウルフ代表は、現在ドライバー市場はまだ流動的なため、ラッセルのチームメイトを急いで決めるようなことはないとも語る。メルセデスには、今季からFIA F2に参戦している秘蔵っ子であるアンドレア・キミ・アントネッリがいる他、カルロス・サインツJr.やフェルナンド・アロンソも今季限りで現在の所属チームとの契約が切れる。つまり、新たな才能を選ぶとしても、ベテランを選ぶとしても、選択肢に事欠かないのだ。 決断を下すまでのスケジュール感について、ウルフ代表は次のように語った。 「待つことになるだろうね。そして興味深い選択肢がいくつかある」 「シーズンの進展を評価していくこととなれば、若いドライバーと、経験のあるドライバーが対峙することになるだろう。それは、今後数週間のような短い期間で決断を下したいことではない。その行方にもよるが、数ヵ月かかるだろう」
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