「さやいんげんが、硬くて筋っぽい…」→栄養士が教える、美味しく食べるための6つの対処法
煮物の彩りや和え物にも人気のさやいんげん。食べてみたらかたくて筋っぽかった、かたいのにあたってしまった、家庭菜園で育ちすぎてしまった、というときの対処法についてお伝えします。 <写真>さやいんげんが、硬くて筋っぽい…」→栄養士が教える、美味しく食べるための6つの対処法 ■さやいんげんはなぜかたくなる? さやいんげんは、いんげん豆を若いうちに収穫してさやごと食べる野菜。温暖な地域では年に3度も収穫できることから、関西では「三度豆」ともよばれています。 豆の形がはっきりとしない若いさやのうちに収穫しますが、さやがふくらみすぎるとかたくなってくるため、豆のふくらみがさやの外側からわからないものがおいしいものとされています。品種によっては大きめに育っても食感が損なわれにくいものもあります。 さやいんげんは、鮮度が落ちやすい野菜としても知られており、鮮度が落ちると筋っぽくなってしまいます。特にさやいんげんの先端のとがっているところが傷つけないように、冷蔵保存の際にはさやのむきをそろえて平たくしておくのがコツです。濡らしたキッチンペーパーで包んで乾燥を防ぐことも大切ですよ。 数日以上保存する場合は、新鮮なうちにゆでて冷凍保存するようにしましょう。 ■さやいんげんがかたくて筋っぽいときの対処法 さやいんげんがかたくて筋っぽいときの対処法を6つご紹介します。 ①下ゆでする前に板ずりする 生の状態で板ずり(塩をまぶしてまな板でころがす)をしてから塩ゆでにします。 ②下ゆで時間を長くする 下ゆでしてもかたさが気になるときは、さらに下ゆで時間を長くとってみましょう。 ③重曹を入れてゆでる 下ゆで時間を長くとってみてもかたい場合は、重曹をいれてさらに塩ゆでします。塩の2~3倍の量の重曹を加えた水を火にかけ、沸騰してからさやいんげんを入れて5分程度加熱します。 ④薄切りにする 筋が気になる場合は、ななめ薄切りにカットして使うと筋を断ち切ることができます。 ⑤細かく切ってからしっかり加熱 薄めにカットしたさやいんげんを、オイルやバターなどの炒めものや煮物などの具材に。卵とじにしたりとろみをつけたりすると食べやすくなります。 ⑥素揚げにする 油で素揚げしてカラッと揚げると硬さが気にならなくなることも。 育ちすぎたり鮮度が落ちたりしたさやいんげんは、かたく筋が残ることがあります。今回ご紹介した6つの方法では太刀打ちできないほどかたいさやいんげんにあたってしまうこともあるかもしれませんが、一度試してみてくださいね。 参照:「色の野菜の栄養事典」吉田企世監修 X-Knowledge ライター/大槻万須美 管理栄養士・フードスタイリスト・腸内ケアフードアドバイザー。楽しく食べて健康に。食の大切さを伝えるため、離乳食講座などの料理教室、バレエダンサーやアスリートのパーソナル栄養サポート、レシピ・コラムの提供など幅広く活動。子どもの頃の毎年の米作り経験から、身近な食体験の重要性についても実感し、おとなと子どもの食育サポートにも力を注いでいる。 協力/NS Labo
NS Labo(栄養サポート研究所)