エルメス、ディオール、ロエベ... 大人が買うべき人気ハイブランドの新作「旅バッグ」10選(後編)
身の回りのものだけ詰め込んで、ふらりと知らない場所へ出かけるならその旅路が特別なものになるようなアイコニックなバッグと一緒に行きたい。ロードムービーのようにどこを切り取っても映える、そんな相棒を見つけた。 【写真】エルメス、ディオール、ロエベ…大人が買うべき人気ハイブランドの新作「旅バッグ」10選を全て見る
SAINT LAURENT
2025春シーズンの新作は、1973年にムッシュ イヴ・サンローランによって発売されたYバッグをクリエイティブ・ディレクターのアンソニー・ヴァカレロが現代的に再解釈したもの。メゾンにとって重要なモチーフを、きめ細かく滑らかでシボの仕上がりが魅力的なレザーで表現した。洗練されたモダンなムードと大容量は、旅先でも日常でも活躍すること請け合い。
CELINE
レディスコレクションで発表された「ロミー」ラインから、ストラップの長いタイプがメンズアイテムとして登場。滑らかな質感で、ベルベットのような風合いを出すために丹念にヤスリがけの仕上げ工程を得たカーフスキンを使用。アイコニックなトリオンフロゴが全体にプリントされ、スエードのベースに質感を加えている。ラフに置いたくたっとした佇まいは、大人のラグジュアリーを感じさせ、明るいハバナカラーは旅情を誘う。
LOEWE
1980年代に発売され、2015年にクリエイティブ ディレクターのジョナサン・アンダーソンにより新たにデザインされた「フラメンコ」。今季はバックパックタイプが登場。シグネチャーであるコイル状の結び目のディテールを取り入れるなど象徴的なデザインを今のムードで解釈し、シックなシルエットに仕上げた。サイドポケット、調節可能なストラップなど、実用性にも優れている。
DIOR
ムッシュ ディオールの乗馬への情熱にオマージュを捧げ、ジョン・ガリアーノが手がけた2000年春夏コレクションで初登場した「サドル」バッグ。2018年にはキム・ジョーンズによってメンズアイテムとして登場し、今ではアイコンバッグの一つだ。その「サドル」が巧みなエンボス加工技術の賜物である「ディオール グラビティ」素材で登場。「ディオール オブリーク」モチーフを刻印したグレインドレザーの豊かな質感と洗練されたエフェクトが目をひく。
HERMÈS
当初は園芸用品の収納やピクニックのために考案されたバッグ「ガーデン・パーティ」。エレガンスとカジュアルの魅力を併せ持ったスポーツシックなデザインが持ち味。今季はエルメスらしさが凝縮された馬術用サドルと、さまざまな乗馬用オブジェクトをあしらった。メゾンのヒストリーに思いを馳せながら、持ってみるのも一興。