宮田莉朋の復帰で日本人は再び4名に。アルバカーキ、イェロリーが代役出場へ/ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズ第4戦スパ
8月25日にベルギーのスパ・フランコルシャンで行われるELSMヨーロピアン・ル・マン・シリーズ第4戦スパ4時間レースの暫定エントリーリストが発表された。8月14日にリリースされたこのリストには、4クラス43台のマシンが名を連ねている。 【写真】2024年ル・マンテストデーで8号車トヨタGR010ハイブリッドをドライブした宮田莉朋 LMP2クラスでは、宮田莉朋がクール・レーシング37号車オレカ07・ギブソンのシートへと復帰するのが一番のトピックだ。ロレンツォ・フルクサ/マルテ・ヤコブセン/宮田の37号車トリオは、2024年第1戦バルセロナで優勝。第2戦ル・カステレでも終盤まで首位を走っていたが、トラブルによりレースを失っていた。 続いて出場したWEC世界耐久選手権第4戦ル・マン24時間レースでもクラス優勝を争ったが、終盤ワイパートラブルもあり順位を落としていた。 7月のELMS第3戦イモラは、FIA F2への出場を優先する宮田が欠場。代わってアルピーヌA424をWECでドライブする、ポール・ループ・シャタンが代役を務めた。宮田は6月のル・マン以来となるLMP2でのレースとなるが、チームとしての難しい流れを断ち切れるかどうかに注目が集まる。 LMP2プロ/アマクラスでは、ユナイテッド・オートスポーツの21号車オレカ07でドライバー交代がある。IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権にパフ・モータースポーツから出場することを優先するオリバー・ジャービスに代わり、フィリペ・アルバカーキが出場することになった。 アルバカーキはダニエル・シュナイダー、アンディ・メイリックとともに、昨年のアラゴン4時間レースでクラス表彰台を獲得したトリオを再結成することになる。 また、ニールセン・レーシングでは、BMWファクトリードライバーのニック・イェロリーがELMSデビューを飾ることになった。イェロリーはアルベルト・コスタの代役として、ジョン・ファルブ、コリン・ノーブルとともに24号車オレカ07をドライブする。 現在、IMSAのウェザーテック選手権にBMW Mハイブリッド V8で出場しているイェロリーは、スパ24時間レース含むGTワールドチャレンジ・ヨーロッパなどでスパの走行経験は豊富だ。ただし、LMP2マシンをレースでドライブするのは初めてとなる。 なお、チーム・ヴィラージュは19号車オレカのラインアップをまだ確定させていない。LMP3では、ルイ・ロッシがジャン・バティスト・ラハイエとマシュー・ラハイエとともにアルティメットの35号車リジェJS P320・ニッサンに乗る。 LMGT3クラスにはエントリーの変更はない。 宮田以外の日本勢では、LMP2のユナイテッド22号車オレカ07で佐藤万璃音が、LMGT3のケッセル・レーシング57号車フェラーリ296 GT3で木村武史が、同じくLMGT3のアイアン・リンクス63号車ランボルギーニ・ウラカンGT3 Evo2で濱口弘が、それぞれ通常どおりエントリーしている。 [オートスポーツweb 2024年08月15日]