東京・汐留「浜離宮恩賜庭園」で鷹狩の技『放鷹術』1・3実演披露!新春の空に鷹が舞う恒例の人気イベント開催
将軍家の御鷹場(おたかば)だった東京・汐留の浜離宮恩賜庭園で伝統ある鷹狩(たかがり)の技「放鷹(ほうよう)術」の実演が1月3日に開催されるのを前に、メディア向け内覧会が30日までに同園内で行われた。近隣ビル屋上付近から鷹が園内に飛翔するリハーサルなどを披露。年の初めの恒例イベントに向け、準備を整えた。 リハーサルでは、近隣ビル付近から放たれた鷹がカラスの群れに阻まれるハプニングが発生。それでも園内に待機していた鷹を飼育・訓練する鷹匠(たかじょう)のもとに無事に戻り、新春の空に舞う予行練習を終えた。本番の3日は11時と14時の2回、各1時間、実演が披露される。 「放鷹」は、訓練した鷹を放って野生の鳥や小動物をとらえる猟法、いわゆる「鷹狩り」で、そのために必要な鷹匠の技と心を「放鷹術」と呼んでいる。浜離宮恩賜庭園は、江戸時代に徳川将軍家の御鷹場として使用され、明治時代にも宮内省の鴨場として鷹匠が園内に常駐、鷹の訓練を行ってきた。1945年に都立庭園となってから皇室の鷹狩りが行われることはなくなったが、庭園の伝統文化を継承するため正月の開園行事として「放鷹術の実演」が行われている。このほか、2日には園内で獅子舞の公演や合気道の演武などが披露される。 浜離宮恩賜庭園を始めとした8か所の都立庭園では、1月2日と3日に各園内で様々な新春イベントを開催。「新年の初めは都立庭園でお正月」とキャッチフレーズに来園を呼び掛けている。
報知新聞社