「後輩でも子どもでも、年下だからって態度を変えない」モデル・岩堀せりの年下世代とのコミュニケーション術
女性ファッション誌『ViVi』のモデルとしてデビューし、その後、『GLAMOROUS』『otona MUSE』など、幾多の雑誌の表紙を飾り、モデルのトップを走り続ける岩堀せりさん。かっこよくて唯一無二のそのスタイルは多くの女性の永遠の憧れ! また、夫であるGLAYのTAKUROさんとの結婚生活も20年目を迎え、家族4人でロサンゼルスに住み始めてはや6年。L.A.と東京のデュアルライフを満喫中です。 【バッグの中身】ミニバッグ、ボストン、旅行バッグ…。おしゃれモデル・岩堀せりのサイズ別、持ち物リスト 今回のお題は世代を超えたコミュニケーションについて。 年齢を重ねるとともに世代の離れた知り合いや同僚、後輩などができ、異なる文化で育ってきた価値観の違いに戸惑い、関係性を築くのが難しいと感じる場面に遭遇することも。それは思春期の子どもにも言えることで、子育て世代の悩みとしてよく挙げられます。 そこで、世代を問わず友人が多く、コミュニケーションスキルが高いせりさんに、日頃から心がけていること、若い世代とうまく関係を深めるコツを伺います。
後輩も仕事相手も子どもでも……。年下だからって態度を変えないことが大事
「昔はよく遊ぶのは年上の人が多かったけど、気づけばいつの間にか年下の友人が増えてきました。でもそれは私の中ではとても自然なことで、コミュニケーションの取り方は年上も年下もまったく変わらない。どんな世代でもすぐに距離感を縮めたいと思っています。もちろん、久々に大先輩にお会いすると最初は緊張もしますが、食事の場などでは、慣れてくればいつもの私らしさ全開で、失礼にならないくらいに敬語ではなくタメ語を織り交ぜる。昔はTAKUROくんに『僕の先輩にもタメ口なの?』なんて聞かれたこともありますが、『私は愛を持ってタメ口を使っているんです』と答えました(笑)。だって、敬語だと距離がなかなか縮まりにくいし、それは寂しいですよね。だから、年下の子にもできれば私にはタメ口で話して欲しい。もちろん、それを強要することはしませんし、人それぞれ好きに話してもらっていいけど、私は全員タメ口のほうがもっと仲良くなれるのではないかなと思っています。 それは、アメリカに住んで感動したことの一つでもあります。もちろん、英語にも丁寧語はあるけれど、日本と比べたとき、大人子ども関係なく挨拶もフランクだし、娘の同級生に下の名前で呼ばれることも当たり前にある。それってすごくいい文化だな、と。年齢を聞いてくる人も少ないから、あまり先輩後輩を意識せずに関係性を築きやすい。年も肩書も取っ払って、個人同士でコミュニケーションをとっている感じがいいなと思います」 「良いか悪いかは置いといて、私は“子どもだから”とか“まだ若いから”とかは関係なく、恋愛も性の話も、私の失敗談もやんちゃしたことも、なんでも話をしてきました。目線が同じだから、子どもたちもいろいろと話しやすいみたい。たぶん、話しても怒られないだろうというのが大きいんでしょうね。友達に子どもと性の話ができなくて困っていると相談されたこともあるけど、『大事なことなのに逆になんで話さないのだろう?』と思ってしまいます。 そもそも、私が小さい頃から何から何まですぐに親に話していたので、私にとっては自然なことだったんですよね。自分が取り繕わずに接すれば、相手も心も開いてくれる。そういう意味では、年下とコミュニケーションを取るときは、成功談ではなく『私こんなにやらかしてきたんだよ』と失敗談を伝えると相手もいろいろと話しやすいのかもしれないですね。ついつい、年上だからって自分の価値観や体験談を押し付けてしまいますが、逆に後輩に相談するぐらいの気持ちでいけば、距離が近づきやすいのかなと思います」