「後輩でも子どもでも、年下だからって態度を変えない」モデル・岩堀せりの年下世代とのコミュニケーション術
失敗しちゃったなって思った時
「ここまでいろいろとお話してきましたが、もちろん失敗もしょっちゅうあります。 良かれと思ってついアドバイスが過ぎたり、酔ったノリで話したけれど、そもそもアドバイスそのものがまったくよくない、などなど。次の日には『ああ~~、時間よ戻れ……!』と後悔することも。調子に乗って話しすぎるのは良くないですね。 翌朝、『私の言葉を真に受けてこれから考えて行動しようとしたらどうしよう』と不安になり、あわててフォローのメッセージを送ることも多々あります」
若い世代のカルチャーの取り入れ方
「たまにSNSで“おばさん構文”みたいなものが話題になっていますが、メッセージに関しては若い文化を知っていても取り入れません。絵文字を使うのがダサいと子どもたちに指摘されたって、どんどん使います(笑)。だって、こちらはそういう世代ですから。別におばさんって思われてもいいですし、そこはムリしない。 でも職業柄か、メイクに関しては、積極的に流行りアイテムを取り入れます。定番のアイテム以外はどんどん流行っているものを使っていきたい。やっぱりコスメは日々進化するものだし、値段に関係なく気になるものは一通り試します。ファッションに関しても若いアイテムだと線引きはせず気になるものは取り入れる。Brandy Melvilleだって大好きです。総じてトレンドには乗っかりたいタイプですね。 よくなんでそんなに若いトレンドを知っているのかと驚かれますが、娘とずっと一緒にいるから話し方のクセがうつってしまうことはありますし、TikTokを見ていたら自然と情報が入ってくるんです。きっと、子どもがいなかったら、私もまったくわからないと思う。音楽も自分の趣味を優先せず子どもたちが聞きたい曲を流すし、そう思うと、多少意識してでも、若い子と楽しく話したいなって思う気持ちのほうが大きいのかなと思います」
素敵な年上であるために……
「私は、生き生きしている人や楽しそうに生きている人が素敵だなと思うから、『あんなふうに年を重ねたいな』と思ってもらえるような存在でいたいなと思っています。 まわりには素敵な年の重ね方をしている人がたくさんいますし、皆さんを参考にしつつ、自分らしく年をとっていけたらいいなと思っています。あと、年下の世代から“老害”なんて言われないためには、謙虚な気持ちで周りに感謝をして生きることが一番大事だなと思いますね」
岩堀せり
唯一無二の存在感で女性ファッション誌『ViVi』『GLAMOROUS』のメインモデルを努め、現在は「otona MUSE」を中心に、モデルとして活躍。デビュー当時はあまり多くなかったクールな見た目とファッションで新しいファッションモデル像を確立し、現在もカリスマ的人気を誇る。日本の伝説的ロックバンドGLAYのリーダーのTAKUROさんを夫に持ち、ティーネイジャーの息子と娘、そしてわんこの4人と一匹の仲良し家族。現在はL.A.と東京を往復する生活を送っている。 Instagram: @iwahoriseri
with online