ヒズボラが250発のミサイルや無人機で断続的に攻撃、イスラエルもヒズボラ司令部空爆で応酬
【エルサレム=福島利之】イスラエル軍などによると、レバノンを拠点とするイスラム教シーア派組織ヒズボラは24日、イスラエル北部や中部を250発のミサイルや無人機で断続的に攻撃し、北部ハイファなどで少なくとも11人が負傷した。軍は同日対抗し、レバノンの首都ベイルート南郊のヒズボラ司令部を空爆した。双方の攻撃の応酬が激しくなっている。 【写真】女性記者は防弾チョッキを着用していたが…頭部に銃撃受け死亡
ヒズボラは24日の声明で、イスラエル中部テルアビブの軍基地などを攻撃したと明らかにした。攻撃は、イスラエルに350発のミサイルを撃ち込んだ9月24日に次ぐ規模となった。タイムズ・オブ・イスラエル紙によると、レバノン国境に近いクファール・ブルムで60歳代の男性が爆弾の破片を受けて重傷を負い、北部ハイファで2人が軽傷を負った。
イスラエル軍は24日、ベイルート南郊ダヒヤ地区のヒズボラ司令部を激しく空爆した。ヒズボラの情報部隊のほか、イランやシリアからレバノンに武器を運ぶ部隊を攻撃したと説明している。レバノンの保健当局によると、レバノン全土で23日、軍の攻撃により84人が死亡した。昨年10月以降のレバノンでの死者は3754人となった。