韓国ヒョンデ、ヒルトンと提携 滞在客にEV「コナ」を貸し出し
韓国ヒョンデは2日、ヒルトングランドバケーションズ(日本支店、東京都新宿区、ジェフリー・バーニアー代表)と、サステイナブルツーリズム(持続可能な旅行体験)の提供に向けて提携した。同日、東京都内のホテルで、ヒョンデのジョン・ユソク副社長とヒルトンのバーニアー代表がパートナーシップ協定締結式を開いた。 両社は「プレミアムな顧客体験の提案」「新しいビジネスチャンスの模索」「観光地でのサステイナブルツーリズムの強化」の3つの領域で協業していく。第1弾としてハワイにあるヒルトングループのコンドミニアムなどの滞在客向けに、ヒョンデの電気自動車(EV)「コナ」を貸し出す「ヒョンデモビリティパスポート・イン・コナ」プログラムを今夏に提供する。まず日本人向けから始める。 ヒョンデが旅行関連企業と連携するのは今回が初めて。伝統的な人気観光地で、環境意識が高く、EVの利用が増加していることからハワイでプログラムを提供する。両社はプログラムを、各地域に対応した形にしてEV体験プログラムを展開し、EV需要を考慮しながらサービスを拡大していく予定だ。 ヒョンデのユソク副社長は「日本だけでなく、世界でEV市場の成長は芳しくなく、EVの普及には時間がかかるかもしれないが(EVに注力することは)正しい道」と述べ、EVを体験する機会を今後も積極的に提供していく方針を示した。