ヤクルト育成ドラ1・根岸は異色の逆輸入 大谷翔平のように“セ界”に羽ばたく ド軍戦も生観戦
ヤクルトの育成ドラフト1位・根岸辰昇内野手(24)が22日、都内のホテルで入団交渉に臨み、支度金320万円、年俸300万円で合意した(金額は推定)。異色の経歴を持つ逆輸入選手が、間近で見たドジャース・大谷のように“セ界”に羽ばたく。 志高く、まだ18歳だった根岸は海を渡った。米大学を3校渡り歩き、経験を重ねながら夢を追う。最初に門をたたいたオレンジコースト大は20分ほどの距離にエンゼルスの本拠地があり、「何度か見に行った」と大谷が米国で見せた快進撃に間近で触れた。 さらに今年はドジャースタジアムでも生観戦。エンゼルス戦で本塁打を放った試合を見つめ、「右中間に放った、打球速度180キロぐらいだったやつです。全部それぐらいですけど」と笑った。 昨季までエンゼルスでプレーしたフレッチャーらとオフに練習する機会にも恵まれ、「(大谷は)走った時の風を切る音が大きいって言ってました」と明かす。自分の目で見て、聞いた経験を生かしてNPBの世界へ。夢をかなえ、根岸は再び海を渡った。 ◆根岸 辰昇(ねぎし・たつのり)2000年9月20日生まれ、24歳。東京都杉並区出身。180センチ、95キロ。左投げ左打ち。内、外野手。慶応、ノースカロライナA&T州立大から24年度育成ドラフト1位でヤクルトから指名。キャリアは慶応高から慶応大に進学も休学。19年9月に米オレンジコースト大に入学し、21年9月からミドルテネシー州立大で2年間プレーして卒業。23年8月にノースカロライナA&T州立大に編入した。ガッチリとした体格で内外野が可能。プロでは内野手登録となる。