【NBA】河村勇輝のNBAスカウティングリポート グリズリーズと2ウェイ契約で2024-2025シーズンに何を期待できる?
河村勇輝は物語のような1年を過ごしてきた。 日本代表としてパリオリンピック2024に出場し、1試合平均20.3得点を記録してNBAチームの注目を集めた。それから数か月、河村はトレーニングキャンプのロスター入りを経て、メンフィス・グリズリーズと2ウェイ契約を結ぶに至ったのだ。 【動画あり】河村勇輝のアシストシーンはNBAプレシーズン有数のハイライトに! あらゆる意味で、河村がその契約を勝ち取るとは予想されていなかった。身長はわずか5フィート8インチ(約173センチ)。今季のリーグで最も身長が低い選手だ。また、日本のBリーグからNBAにやってきた初の日本人選手でもある。 より大きくて優れたアスリートたちに河村のプレイは通用するのか、多くの疑問があった。ここでは、彼がNBAでやれると証明できた理由をまとめる。
河村は非現実的なパサー
河村はリーグ有数の優れたパサーとしてNBAに臨む。36分あたり10.0アシストという数字は、プレシーズンに75分超出場した選手の中で3位の数字だ。 そしてそれらは、基本的なパスとはかけ離れたものだった。河村のようにプレイを読む選手はほとんどいない。そして彼は素早くプレイを読むことができる。 グリズリーズの放送局は「勇輝のパスはすべてノールックだ」と冗談を飛ばした。その評価は決して的外れではない。彼はまるで頭の後ろに目があるかのようだ。 まだ、自分より大きなディフェンダーたちがそろう中でフィニッシュするやり方を見いだしてはいない。プレシーズンマッチで決めた2ポイントショットはゼロだ。だが彼は、ドライブする中でどこからともなくチームメイトを見つけることで、それを補ったのである。跳びながらパスのターゲットを変えることで、極めてうまく相手の裏をかく。 そしてフィニッシュに関しても、いずれ決まるようになるはずだ。オリンピックではルディ・ゴベアやビクター・ウェンバンヤマを相手にショットを決めている。今のところは、そのパスだけでNBAの守備に対して十分なインパクトだ。