【ロッテ】佐々木朗希のポスティング米大リーグ移籍を容認「世界一の選手になれるよう頑張る」
ロッテは9日、佐々木朗希投手(23)のポスティングシステムを利用しての米大リーグ移籍を容認したと発表した。 佐々木は球団を通じて「ポスティングを許可していただいた球団には感謝しかない。一度しかない野球人生で後悔のないように、そして今回背中を押していただいた皆さまの期待に応えられるように、マイナー契約からはい上がって世界一の選手になれるよう頑張る」とコメントした。 佐々木は1月の契約更改会見で「将来的にメジャーリーグでプレーしたい気持ちがある」と発言。5年目の今季はコンディション不良で2度の離脱がありながらもキャリア初となる2桁の10勝(5敗)をマークし、登板日には多くのメジャー球団関係者が視察に訪れていた。7日(日本時間8日)に終わったMLBのGM会議でもあちこちで名前が挙がり、米国サイドは今オフのポスティング容認を心待ちにしていた。 ドジャースの大谷翔平投手(30)と同様に高卒5年目で海を渡る佐々木は、25歳未満かプロ6年目未満の海外選手はマイナー契約しか結べない「25歳ルール」に該当する。 球団への譲渡金は100万ドル程度(1億円~2億円)となるが、それでも夢を後押ししてくれたロッテの松本尚樹球団本部長は「入団した当初より、アメリカでプレーをしたいという夢を聞いていた。今年までの5年間の総合的な判断として、彼の思いを尊重することにした。日本の代表として頑張ってほしい」とコメント。吉井理人監督も「チームとしてはもちろん、とても痛い。ただ自分も米国でプレーをしたことがあるので、気持ちはものすごく分かる。キャンプのブルペンで初めて目にした彼の投球は、野茂英雄を初めて見た時以来の衝撃だった。それを向こうで証明してほしい」とエールを送った。 〝バーゲンセール〟の佐々木にはドジャース、ヤンキース、メッツを始め、ほとんどの球団が獲得に名乗りを上げそうだ。中でも米国では「相思相愛」と報じられているドジャースの動向から目が離せない。とにかく、海の向こうで最速165キロを誇る〝令和の怪物〟争奪戦が開戦する。
東スポWEB