【長崎】故・中村哲医師のドキュメンタリー映画 長崎市で12月4日上映会開催へ
アフガニスタンとパキスタンの人道支援に尽くし、凶弾に倒れた中村哲医師のドキュメンタリー映画が来週水曜12月4日、長崎市で上映されます。 【写真】故・中村哲医師のドキュメンタリー映画 長崎市で12月4日上映会開催へ
福岡出身の中村医師は、戦乱と干ばつに苦しむアフガニスタンで36年間にわたり医療や診療所の建設、1600本の井戸を堀り、全長25キロ以上に及ぶ灌漑用水路を建設するなどの人道支援に取り組み、多くの命を救いました。専門家がいないまま始まった大工事。数々の技術トラブル、アフガン空爆、次男の死…それらの困難を乗り越え、用水路は完成しました。荒野は広大な緑へと変貌し、いま65万人の命と生活が支えられています。 2019年12月4日、中村医師はアフガニスタン東部のジャララバードを車で移動中、武装集団に銃撃され、73歳で亡くなりました。 劇場版「荒野に希望の灯をともす」は、病や貧困に苦しむ人々に寄り添い続けた中村医師の功績を記録したドキュメンタリー映画です。 長崎市民らでつくる上映実行委員会は、「今世界で起きている数々の戦争、紛争、事件を見るにつけ、改めて中村医師の生き方を思い起こし、少しでも自分に出来ることは何か、考えるきっかけにしてほしい」としています。 『劇場版荒野に希望の灯をともす』上映実行委員会・原敏洋委員長(41): 「戦争もあり干ばつもあり、ないない尽くしで物資もない、草木も生えないような状況で、その中でも希望が見出せるということは、本当にはっきりとわかるような映画です。人の命を救う。それを実践された中村哲さんというのはひとつの日本人の私たちにも希望の光になるんじゃないかと思って上映をすることになりました」 上映実行委員会・金谷春さん: 「人には善意があるということが信じられる。それがこの映画の一番いいところかなと思っています」 上映会は、中村医師の命日の12月4日(水)、長崎市のチトセピアホールで、午前11時、午後2時、午後7時からの3回上映されます。 前売り券は1200円で当日券は1400円。小中高生は当日のみの販売で800円です。詳しくは上映実行委員会にお問い合わせ下さい。 (080ー3182ー9455/kouya.2024.12.4@gmail.com)
NCC長崎文化放送