ニコライ・バーグマンの新居を公開! 季節の花と北欧デザインが彩る邸宅
北欧の穏やかなデザインが配されたニコライ・バーグマンの新居。温かな空間を彩る花と緑についてフラワーアーティストの哲学を聞いた。「エル・デコ」2024年8月号より
花で色をつけていく住まいは、飽きることがない
緑豊かな都心の公園に隣接するヴィンテージマンション。フラワーアーティストのニコライ・バーグマンはその中で一室のみの最上階をフルリノベーションし、居を移したばかり。自然光がたっぷり差し込む住まいは家具や照明はもちろん、キッチンなども彼の母国・デンマークから取り寄せた。白と木のブラウンなどニュートラルなカラーリングに、わずかに淡いピンクが取り入れられた空間。ここに差し込まれるのが、植物が放つ自然の色だ。 <写真>「ポール・ケアホルム」でそろえたダイニングテーブル上に置くのはシャクヤク。「ルイスポールセン」の“PH アーティチョーク”は限定のペールローズを選び、花は合わせてピンクに。
強く意識しているのは季節を感じる花
「実は鉢ものの植物に対しては少し頭が固くなってしまいます。というのも、植物が最もいい状態でいられる場を探してあげたくなってしまうから。生育に向かない場所に置くと、あっという間にダメになってしまいます。植物が元気な状態が優先ですから」。故に自宅に置く鉢植えは限られていると言う。この家で飾る植物は、切り花が中心だ。 <写真>この日、バーグマンは“夏の風を感じるブーケ”をテーマにユリ、ラナンキュラス、アルストロメリア、シンビジウム、アルケミラモリスなどを中心に使い、ブーケを製作。
「僕はやはり花が好きなので、自宅でも毎週花を入れ替えて楽しんでいます。今日は色を入れましたが、普段は白い花を選ぶことも多いですね。もちろん部屋の壁などに合わせて色使いを意識することもあります。けれど何より自宅でもショップでも、季節を感じる花を強く意識しています。花は人に幸せを与えてくれるものです」 リビングもニュートラルなカラーリングにしたのは、どんな色の花も受け入れてくれるから。花で彩色された空間は飽きることがない。 <写真>リビングのローテーブルに、グリーンでまとめたアレンジメントを氷の塊を思わせるクリアガラスの花器に。花を生けていない時もオブジェとしての存在感がある花器を選ぶ。