ニコライ・バーグマンの新居を公開! 季節の花と北欧デザインが彩る邸宅
植物の色と共にポイントで使ったピンクに対しては、デンマークのデザインとよく合う色だといい「僕ら夫婦が好きな色」と笑う。 「一言でピンクといっても表情はさまざまです。かわいいと思われがちな色ですが、この家でテーマとするのはペールピンクで、かわいらしいというより大人のピンク。僕が好きな渋めのピンクはキッチンに、妻が好きな明るいピンクはリビングとキッチンの椅子に使っています」 <写真>生まれてくる子どもを迎えるために、ベビーベッドなどを手配し整えている子ども部屋。窓際に鉢ものを置く。壁面の収納兼オムツ替えスペースは「イケア」。その手前の床に「フリッツ・ハンセン」が先ごろ復刻した“ロッキングホース”を置く。
バーグマンに花のアレンジのヒントを尋ねると「日本では小ぶりな花、繊細な花がよく好まれるのですが、大ぶりな花にも挑戦してみてほしい」と語った。大ぶりな花はアレンジがしやすくボリュームも出しやすい。存在感が強く、インテリアの顔になってくれるという。さらに、上手な花器選びについて聞くと、花を生ける前の状態を考えてほしいという、意外な答えが返ってきた。 <写真>寝室に続く廊下の一角に大ぶりな枝ものを配置。壁面のアートと共に空間に明るい雰囲気をつくり出す。
「花を生けていない時でもきれいな花器を選びましょう。収納しなくても、そのままでインテリアとして存在してくれるデザインがいい。高価なものを買わずともホームセンターで購入した花器をペイントするのだって楽しいものです」 <写真>主寝室。ピンクのスエードを下部に張った「フリッツ・ハンセン」の“エッグチェア”を置き、サイドテーブルにはグリーンを。ニュートラルなカラーを基調とする空間で生き生きとした緑の存在がアクセントに。
Nicolai Bergmann(ニコライ・バーグマン) デンマーク・コペンハーゲン出身。1998年より日本を拠点にフラワーアーティストとして活動。8店舗を展開し、2022年に「ニコライ バーグマン 箱根 ガーデンズ」を開業。 <写真>壁面の大理石や真鍮製テーブルトップが気に入ってデンマークから取り寄せた「ハンストホルム・クッケン」のⅡ型キッチン。このカウンターは花を生ける作業の場にも使っている。
Photos : HIROTAKA HASHIMOTO Text : YOSHINAO YAMADA