どうする?甘利明氏、去就に注目集まる 自民落選議員の懇談会に参加せず
先の衆院選で落選した自民党の甘利明元幹事長(75)の去就が注目されている。今後について明言しておらず、次期衆院選への態度表明は年内に行う意向を示している。ただ、党本部で8日に開かれた落選者対象の懇談会に参加しなかったことから臆測に拍車がかかっている。 【写真で見る】懇談会に参加した自民党の衆院選落選者ら 懇談会は石破茂首相(総裁)や菅義偉副総裁(衆院神奈川2区)、森山裕幹事長ら党執行部が落選者約100人と意見交換した。県関係では「引き続き地元で活動したい」などと意欲を示す山本朋広、中山展宏、丸田康一郎の3氏が参加したが、甘利氏の姿はなかった。 4日に川崎市内で営まれた元参院議員斎藤文夫氏=享年(96)=の通夜で、甘利氏は「(斎藤氏は)リタイア後の政治家の範を示しているようだ。現在の私が進むべき道を照らされているような気がする」と弔辞を読んだ。懇談会に参加しなかった理由は不明だが、党内からは「参加しなかったこと自体、全ての答えなのかもしれない」との声が上がる。 2021年衆院選では自身の現金授受問題の影響もあり、現職幹事長として初めて小選挙区(当時の神奈川13区)で敗北し、比例復活した。今年10月の衆院選では新設の神奈川20区(相模原市南区、座間市)から出馬。党の比例代表「73歳定年制」に該当し重複立候補できずに臨んだが、立憲民主党の新人候補に敗れて落選した。
神奈川新聞社