お盆国際線、東アジア好調 国内線は台風欠航も前年超え
全日本空輸(ANA/NH)や日本航空(JAL/JL、9201)、スカイマーク(SKY/BC、9204)など航空12社は8月19日、お盆期間の利用実績を発表した。対象期間は9日から18日までの10日間。国際線の旅客数・提供座席数はFSC(フルサービス航空会社)とLCC(低コスト航空会社)でいずれも増加し、東アジア方面を中心に堅調に推移した。台風7号が関東地方に接近した影響で各社とも国内線を中心に欠航が相次いだものの、国内線は旅客数・提供座席数ともに前年を上回った。 【表】各社のお盆実績 12社の発表値を合計すると、旅客数は国際線が前年同期比17.3%増の60万6296人、国内線は3.9%増の350万7048人。提供座席数は国際線が13.0%増の68万6321席で、国内線は0.3%増の394万8759席となった。12社平均のロードファクター(座席利用率、L/F)は国際線が3.2ポイント上昇し88.3%、国内線は3.1ポイント上昇し88.8%だった。 ◆ANA ANAの旅客数は、国際線が前年同期比8.7%増の23万4356人で、国内線が7.6%増の149万1445人。提供座席数は国際線が4.2%増の26万9834席で、国内線は2.4%増の169万7533席となった。L/Fは国際線が3.6ポイント上昇し86.9%、国内線は4.3ポイント上昇し87.9%だった。 国際線の方面別では、ハワイ線の旅客数が2万1715人で、過去最高だった2019年度の2万1744をやや割り込んだものの好調だった。このほかタイ・シンガポール・ベトナム・韓国などアジア方面も堅調に推移した。 期間中のピークは、国際線は下り(日本発)が10日(95.8%)、上り(日本着)は17日(97.1%)。国内線は下りが10日(97.3%)、上りは17日(96.1%)が最も高い値となった。 ◆JAL JALグループの旅客数は、国際線が前年同期比7.4%増の21万919人で、国内線は2.2%増の112万5238人。提供座席数は、国際線が3.2%増の23万8821席、国内線は1.0%減の127万9503席となった。L/Fは国際線が3.4ポイント上昇し88.3%、国内線は2.7ポイント上昇の87.9%だった。 国際線は東アジア方面を中心に、利用客数が前年を上回り好調だった。国内線は8月2日時点での予約率が79.1%だったが、その後数値を伸ばし、ピーク日を中心に利用率90%超えを記録した。 期間中のピークは、国際線は下り(日本発)が10日(97.0%)、上り(日本着)17日(97.3%)。国内線は下りが10日(96.6%)、上りは15日(96.0%)が最も高い値となった。 ◆スカイマーク スカイマークの旅客数は、国内線が前年同期比5.4%増の24万8289人、提供座席数は4.0%増の27万1164席。L/Fは1.2ポイント上昇し91.6%だった。国際線は運休が続いている。 搭乗日別の国内線L/Fは、下りが10日(99.0%)、上りは17日と18日(97.9%)が最も高い値となった。
Yusuke KOHASE