【全文】くい打ち不正問題(1)管理体制のあり方について「深く反省」
「3040件」の分母が増える可能性はあるのか?
日本経済新聞:すいません。日本経済新聞のユザワと言います。今回複数名によるデータ利用が確認されてるって、複数名っていうのはだいたいどれぐらいなのか平居さんにお答えいただきたいのが1点目と、もう1つ、今回愛知県分で2件ですかね、追加になってますけれども、これを考えると母数自体、今後の調査の母数3,040っていうもの自体も実質管理していたということで増える可能性があるのか。2点お願いします。 平居:はい。母数については増えません。内数です。内数の中で3,040の中で2件。副現場代理人という記載があったのものと、工事担当という記載があったんですけれど、どうやらそのときの人の配置等を考えると実質的に現場代理人をやってたんじゃないかというふうに確認されたものが2件あったので、今回こちらに移させていただいたということであります。すいません、最初の質問もう1回お願いします。 日本経済新聞:複数の方がデータ流用したことを確認したと言ったのは、複数名というのは何人ぐらい。 平居:ああ。はい。それこそまさに本当にご心配かけて申し訳ないですけど、まさに調査中でありまして、11月13日の時点にきちっとご報告しますので、それまでの間はご容赦いただきたいというふうに思います。 司会:よろしいですか。ほかに。では前の方。ええ、はい。
横浜のマンションではなぜ支持層に届いていないのか?
朝日新聞:すいません。朝日新聞のミネトシと申しますけども、現場代理人はそれぞれ支持層に届いたということを話してるんですけど、それじゃあ横浜市のマンションはなぜ支持層に届いてないんでしょうか。 平居:はい。横浜市のマンションについては支持層に届いていない可能性があるということを私たちは認めているんですが、不具合が発生していますから。ただそこはあの現場において関わった人たちもみんな支持層に届いたという認識をしているんですね。われわれのヒアリングでは。ですから本当に支持層に届かなかったにもかかわらず、先ほど言ったようなデータ流用でその場を繕ったということが1つの仮説であり、もう1つの仮説はなんらかの形で誤認したのではないか。支持層に届いたと誤認したんではないか。あそこはご存じのように非常に起伏の激しい場所ですから。勾配のあるところにぶつかって誤認したということも十分考えられますし。 で、私どもはその確認書を会社の見解として、その可能性があるとお認めした段階で、ただしあの8本の杭が現在どうなっているのかをきちっと調べさしてくださいと。あの8本の杭が誤認によって支持層に本来、本来の支持層じゃないところに当たって誤認して届いたと思ってあのようなことが起こったのか。本当に届かないことを知っていながらあのようなデータ流用をしたのか。少なくともわれわれの今までのヒアリングの中ではオペレーターも含めてあの現場において届かないままやったという証言は、1回も出てきておりません。ですから今あの8本の杭がどうなってるか。先端まで含めて、きちっと調べたいという思いでありますが。現在は残念ながら住民の皆さんも含めて混乱の中にあって、そのようなことが粛々と進んでいないということが現状でございます。 私たちとしてはなぜあそこでそのようなことが起こったのか。そのようなことと言うのは、私は不具合は起こっていると思っています。あそこの現場で不具合は起こっている。だから沈んだんだと思っています。しかしその不具合の原因が、明らかに届いていないことを承知しながらデータでごまかしたという可能性も否定はできませんけれど、私たちはもう1つの仮説である、誤認したんではないかという思いをいまだ持っておりますが、それに対しては10年前の記憶と記録とメモを集めてやってる話でありますので、今日現在あの杭がどうなってるか。もう1日も早く知りたい。そのことによって彼らの証言が正しいかどうかが分かるというふうに思っています。以上です。 朝日新聞:すいません。以前の会見で工期とか現場の元請けからの圧力なんかについても調べるということだったんですけれど、その辺の調査はどうなってるんでしょうか。 柿沢:今、調査委員会で調べている限り、そういう証言はまったく出てきておりません。 司会:あ、すいません。こちらの。すいません。ちょっとお待ちください。