【全文】くい打ち不正問題(1)管理体制のあり方について「深く反省」
■質疑応答
司会:それでは、これから皆さんのほうからご質問を頂戴したいというふうに思います。なお、回答につきまして、ちょっといったん座らせていただいて、逐次ご回答させていただきますので、ご理解のほうよろしくお願いします。では、お座りください。ご質問のほうですが、挙手の上、私のほうでご指名させていただきますので、社名並びにお名前をお名乗りの上、ご質問いただければというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。 それではご質問のある方、ご挙手のほうをお願いしたいと思います。どうぞ。女性の方です。
複数名がデータ流用「会社ぐるみ」だった?
毎日新聞:毎日新聞のタネイチと申します。平居副社長にお聞きします。3,040件のうち、複数名がデータの不正に関わっていたということで、これ、個人の問題ではなくて、会社の中で不正が横行していたということになると思うんですけれども、その点について管理責任をどう感じていらっしゃいますか。 平居:はい。お答えします。複数名が関与していたということは、すでに報じられたとおりであります。複数の人たちがこのような、あってはならない施工報告書の中におけるデータの流用みたいなことを起こしてしまった。それらについては、もちろん管理責任というお言葉もありますが、管理責任はもちろん感じておりますが、例えば、当時の機械設備についても、やはりそこに対してわれわれがしっかりした報告書を作るのだという意思であれば、雨にぬれて破れてしまうような装置だとか、バックアップも取れないような仕掛けだとか、さまざまなそういう設備においても1つ、問題があったと思いますし、それらの管理、教育における部分についてもなんらかの不十分さがあったのではないか。もしくは管理する体制、チェックする体制においても問題があったのではないか。または上司その他の関与の仕方についても、不十分なところがあったのではないか。 とにかく、旭化成、旭化成建材の中でも2次下請け、3次下請けという形で、われわれが本当の意味で主導権を持ってやれないスタイルでやっている仕事はこれだけなのですが、こういう仕事の中における管理体制の在り方ということについて、やはり深く反省しつつ、今、調査を進めているところでありますけれど、11月13日にその調査結果が確実に出るというふうにはまだ思えませんけれど、これについてはしっかり調査を進めて、原因を深掘りして、その上で取るべき対策はきちっと取っていきたいというふうに思っておりますが。 今、管理責任を感じているということは、明らかに申し上げられますが、じゃあどこに原因があったのかということについては、まだご返答できる状態になっていないということでございますので、なにとぞご理解いただきたいと思います。以上です。 司会:一番前の方。 ニコニコ動画:ニコニコ動画の七尾と申します。よろしくお願いします。引き続き平居さんにお願いしたいんですけども、流用を、もう1点ちょっと深く聞きたいのは、複数名ということは会社ぐるみではないと言い切れるのかどうかという点を、あらためてお答えいただきたいのと、当初からお1人がデータ改ざんをしていたということを伝えられていますけれども、直接本人の声を聞きたいという声もあります。ゆくゆくそのデータ改ざんしていた方の会見予定というのはどうお考えでしょうか。この2点、お願いします。 平居:会社ぐるみということにつきましては、まだ調査の過程でございますから、会社ぐるみであったかどうかという、その表現そのものがふさわしいかどうかということについては、もう少しお時間をください。少なくても多くの現場代理人の人が、そういうことをしてしまう環境にあったということは認めたいと思います。ですから、その環境に対してその原因も含めて、環境も含めて、まさに調査をしている最中でございますから。その全体の構造が明らかになった段階で、おっしゃるような会社ぐるみということがあったのかどうかということについても、ご報告する場面が来るかと思います。 それから、当該担当者の個別インタビューということにつきましては、現在のところ予定しておりません。当該担当者も、お察しいただきたいと思いますが、申し訳ないですが当該担当者を直接。なぜならば、まさに今、ご指摘のように彼1人の問題ではなかったということでありますので、彼1人の問題として彼を矢面に立てるというような思いは、一切持っておりません。以上です。 司会:ほかにございますか。じゃあ。