【全文】くい打ち不正問題(1)管理体制のあり方について「深く反省」
旭化成建材が施工の「3040件」のうち不正疑いは何件?
毎日新聞:毎日新聞のサカグチと言います。3,040件中の進捗状況。つまり、不正が疑われるケースというのがどれぐらいあるのか。その辺のところをお聞かせいただきたいと思います。 平居:はい。3,040件の進捗状況につきましては、まさに現在進捗中でありまして、今日、41件についてやっとご報告ができる状態になったというレベルでございます。まさに作業を進めておりますが、その作業の中で、今、いくつぐらいになりそうだという、予断を持ったご報告は控えたいというふうに思っています。 本当に皆さんにご心配をお掛けしているのは重々承知しておりますが、きちっと調査を進めながら、その調査の結果をあらためて、少なくとも11月13日にはご報告したいと思っているところでございます。 司会:どうぞ。
横浜の代理人関係でくい何本が改ざんされていた?
テレビ朝日:テレビ朝日のカワモトです。平居さんにお伺いします。41件のうち19件でデータの流用を確認したということですが、その具体的な内容ですね。例えば、杭何本ぐらいのデータが改ざんされていたのか。あるいは、その杭がちゃんと届いていなかったということと、この横浜の代理人がそれについてなんと言っているのか。安全性はそれぞれ19件、いかがなのかと。 もう1点が、ほかの代理人複数もデータを流用していたということですが、彼らはなぜそんなことをしたのかと。お願いします。 平居:すいません。ちょっと緊張しておりまして。彼が19件に関わったことを確認いたしました。元請けさんにも確認していただいてですね。そのうちの杭が何本で、そのうちの何本が流用されていたかということは、国土交通省さんに、今日、ご報告いたしましたが、すいません、今、私の手元にございません。もし必要でしたら、また広報のほうからお答えしたいと思いますが。 彼が、杭の数でいいますと。出てる? 今。杭の数持ってる? 持ってない。 すいません、やっぱり杭の数はあとで広報に聞いてください。その数字は国土交通省に報告してますので、きちっとお答えできます。そちらのほうはそのようにさせていただきたいと思います。 それから、複数の代理人について、今、なぜそのようなことを行ったかということに調査につきましては、具体的にはまず柿沢のほうからご報告させていただいて、そのあと私のほうから補足させていただきたいというふうに思います。 柿沢:では、私のほうからご報告させていただきます。現在、社内で立ち上げております調査委員会、それから外部の方の調査委員会も立ち上げまして、データの転用等の動機、背景等をまさしく調査継続中でございます。そういう意味では、あくまで現時点での心証といいますか、状況になりまして、まだこれから聞き取りを行う人間の数も増やしてまいりますし、変わってくると思うんですけども。 今の段階で言いますと、横浜市所在のマンションを担当しました現場代理人。あと、そのほかのデータの転用が認められた代理人等の聞き取り調査によりますと、転用事態は本人も認めております。ただ意図を持って、つまり、不都合を隠すために、隠蔽するためにデータ紙を転用したという証言は、今のところございません。全て否定をしております。 また、別の者ですが、杭打ちの工事事態は杭が支持層に届いたことを確認せずに作業を終えるというふうなことはあり得ないと言っているような代理人もおります。ただ、今のところ総じてなんですけども、杭打ちの工事事態はチームで複数の人間でしっかりとやっていると。ただ、そのあとの施工報告書の作成、これは数日分まとめてやってたり、場合によったら何週間もまとめてやったりしたようなケースがあるようなんですが、施工報告書をきっちり作成するという仕事に関してはあまり重視していなかったという印象を持っております。 まだ、かなりの人数を聞き取り調査できているわけではございませんので、あくまで今の段階での印象でございますが、今のところそんな状況でございます。 平居:今のご報告でよろしゅうございますか。 テレビ朝日:つまり、杭を打つ仕事をすれば報告書は作らなくてもまあいいかな、と。そういうような現場の雰囲気があったと、そういうことですか。 柿沢:施工報告書事態は、必ず上位の下請けさんに、最後に提出をする必要がありますので、報告書は必ず作ってます。それは現場代理人の仕事になります。ただ、本来はその日1日終わった杭のデータ紙を貼って、作っていくわけですが、どうしてもそれが何日分かたまったりとかいうふうな管理状態の中で、施工報告書としてまだ、なんて言いますかね。取り繕って、抜けのあるところ、ないところをコピーしたりというようなことで作って出すという、そこのことに関して、その仕事が非常に大事なものであるというふうな意識を、話を聞いてる分にはあまり持ってなかったのかなというような印象を受けたという、そういう意味でございます。作るのは現場代理人が作っております。 平居:おっしゃるように、杭を打つ工事そのものは、現場代理人1人で行っている行為ではなくて、オペレーターさんを中心にしたチームで行っています。このチームで行っている活動については、私ども、ヒアリングしてる限りで言えば、みんなが支持層に届いたということを確認しながらやっているわけであります。それ、今までのインタビューの中で、支持層に届かなかったからやめたという証言は1つも出ておりません。 ですから、ご指摘のように杭を打つことについてはみんな一生懸命チームでやっていて、報告書をまとめるのは代理人さんの仕事だと。その代理人さんの仕事の中で、今、ご指摘いただいたように、そちらについては非常に軽視してたということに、現時点では推測はできますけれど、これも本当にそうなのかってことも含めて今、多くの人たちのヒアリングをしてもらってるところでありますので、そういったことも含めて明らかになった段階で、またあらためてご報告させていただきたいというふうに思います。 司会:よろしいですか。はい、ほかのご質問。ではそこの後ろの方。