ミラノ時代と異なる起用方針で「常に元気な状態」 石川祐希、無敵軍団で求められる超一級のパフォーマンス。年内残り2戦へ体調は万全【男子バレー】
第1セットでリリーフサーバーとしてポイント起用のみだった石川はインタビュー取材に応じ、コートサイドで見守った戦いを振り返ってくれた。 「1、2セット目はサイドがうまく切れてなかったですし、コート外から見ていてパスが返ってないというよりは、アタッカーの処理があんまり良くなかったかなというふうに思いました。4セット目に相手のサーブが良い状態の4-0からうまく逆転できたことは良かったと思います。勝点3を取り切れたので」 直近のCL戦でもリードしながら巻き返しを許す場面が散見。「チームのパフォーマンスに疲労が影響しているか?」との問いにはこう答えた。 「それはあるかもしれないです。ここ数日は試合が立て続けにありますし、練習もしっかりやっているので」 難しい展開に直面しながら白星は譲らないペルージャ。快勝することがなによりではあるが、気の抜けない試合内容が良い意味で緊張感を持続させているかもしれない。とりわけ、連戦を乗り切らなければいけないこの期間、それがポジティブに働く側面もあるのでは? と投げかけた。 「そうですね。次のリーグ戦(現地12月26日)で対戦するモデナとは、コッパ・イタリア準々決勝(同30日)でも戦うことになります。コッパ戦はとにかく勝たないといけない試合なので、(モデナとの)2連戦は簡単な試合ではないですけど、その前にこういう苦しみながらというか、その中で勝ち切っていることは必要であって、プラスになると思っています」 そして、待ち受ける古豪モデナとの連戦のポイントにも言及。 「やっぱり自分たちはサーブとレセプションですね。サイドアウトの確率の高さが僕たちの武器になってくると思うので、それを継続しながら試合を進めることが必要になってくると思います」 チームの主軸として体を酷使しながらコートに立ち続けてきたミラノ時代。起用方針が異なるペルージャでの今季のフィジカル面についてはこう明かした。 「コンディションが楽というよりは、元気な状態で入れるので。無理して試合に出なければいけないことがないので、コンディションをしっかり安定させることができています」 無敵軍団で求められるのは、常に超一級のパフォーマンス。今年を締めくくる残り2試合へ向けて、準備は万全のようだ。 次戦は、イタリアがクリスマス休暇の真っ只中に開催となる後半3節(日本時間12月27日午前2時開始予定)。年末のコッパ・イタリア準々決勝でも対峙するヴァルサグループ・モデナをホームで迎え撃つ。 取材・文●佳子S.バディアーリ