ECB、利下げは「段階的」であり続ける-ギリシャ中銀総裁が主張
(ブルームバーグ): 欧州中央銀行(ECB)の利下げは「段階的」であるべきだと、政策委員会メンバーのストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁が主張した。
ストゥルナラス氏はギリシャ紙ビマとのインタビューで、「不確実性の高さを踏まえ、ECBの動きは段階的かつ安定したペースで、入手可能なデータに基づくものであり続ける必要がある」と発言。「もちろん、今後のデータでインフレが中期的な目標を下回ると示唆される場合には、より大幅な利下げも排除されるべきではない」と続けた。
ECBは2024年に0.25ポイントの利下げを4回実施し、25年も利下げを継続するとみられている。ストゥルナラス氏と同様、他の多くの政策委員会メンバーも、「段階的」な動きへの支持を表明している。この言い回しは、市場では0.25ポイントの利下げと解釈されている。
「今後を見据えると、中期的なインフレトレンドはまだかなりの追加金融緩和余地があることを示唆している」ともストゥルナラス氏は指摘。「自分が懸念しているのは成長」で、「ユーロ圏経済は勢いを取り戻すのに苦しんでいる様子だ」と語った。
同氏は政策委員会メンバーの中でハト派寄りと位置づけられている。
原題:ECB’s Stournaras Says Pace of Rate Cuts Should Be Gradual(抜粋)
(c)2024 Bloomberg L.P.
Sotiris Nikas