パーマで合同トレ参加も…中心選手から即丸刈り指令 18歳への“洗礼”「えって思った」
宇野勝氏はパーマをかけて1年目の自主トレ参加…先輩に注意され丸刈りに
1976年のドラフト3位で銚子商から中日入りした宇野勝氏(野球評論家)のプロ野球人生は、名古屋・瑞穂グラウンドでの合同自主トレからスタートした。「走って、走って、走ってばっかかい! みたいな感じだった」と懐かしそうに振り返ったが、いきなり先輩選手からの“先制パンチ”も浴びていた。「髪を伸ばしてパーマをかけて行ったら『何だ、その頭は。丸刈りにしてこい!』って言われたんだよなぁ」と明かした。 【写真】中日内野手の妻は美人アナウンサー 交際実り…2019年に結婚した夫人 1977年の中日自主トレ。宇野氏は「あの頃は瑞穂グラウンドでやったんだよ。で、確かその時だったと思う。大島(康徳)さんに『丸刈りにしてこい!』って言われた」と苦笑しながら話した。銚子商時代は丸刈りスタイル。高校野球を終えてから伸びた髪にパーマをかけて、自主トレに参加したところ、いきなり8歳年上の先輩内野手ににらまれてしまった。 その年の同期ドラフト組は、1位の滋賀・堅田高の都裕次郎投手をはじめ、6人中5人が高校生。その中でも宇野氏のヘアスタイルは目立っていたのだろう。「でも、言われた時は“えっ”て思ったよ。プロでもそういうのがあるとは思っていなかったから。あの時は、また軍隊みたいなことが始まるのかぁって思ったなぁ。まぁ、高校生みたいな五厘刈りではないけど、丸刈りにはした。素直にしてきたからか、大島さんにはその後かわいがってもらったよ」。 キャンプは2軍スタート。愛知・蒲郡市で行われた。「俺、千葉から来ているわけじゃん。蒲郡ってどういうところかまるっきり知らないわけじゃん。そしたらさ、もう無茶苦茶寒いわけよ。プロ野球って、こんな寒いところでキャンプやるのかって思ったね。雪も降ってきたし……。で、雪が降ったら練習休みって。えっ、そんなんでいいのって思った。高校は厳しくてずーっと練習、練習、練習でやってきたから大丈夫なのってね」。それが“第一印象”だったという。 「キャンプを1週間か10日くらい、守備してノックしてバッティングして、先輩方と一緒にやってみて、少し何か自信というか、あれっ、俺、もしかしたらやれちゃう、みたいな。あくまで2軍だけどね。2軍の練習なんだけど、レベル的に見て、これなら、みたいに少し思った覚えがある。銚子商って結構レベルが上の方の高校野球だったから、バントフォーメーションとかも一緒のことを高校時代にやっていたし、全然、迷わなかったんだよね」