「かかってはいけない病気」医師が口にする新型コロナの怖さとは
●初期症状で重症化の区別は困難
新型コロナウイルスは呼吸器に感染するウイルスだが、この感染症の初期症状は、風邪と見分けにくいことも指摘されている。これは重症化するケースでも同様で、専門家会議が3月9日に出した見解では「最初は普通の風邪症状(微熱、咽頭痛、咳など)から始まっており、その段階では重症化するかどうかの区別をつけるのは、依然として難しい状況」だと記している。
この日出された見解によると、重症化する患者は、風邪症状が出てから約5~7日程度で症状が急激に悪化し、肺炎に至っている。入院期間が約3~4週間に及ぶことが多いという。 さらに重篤の患者の場合は、大曲氏が語ったように、人工呼吸器による治療だけではなく、人工心肺を使った集中治療が必要になるケースがあるとしている。 専門家会議のメンバーで日本医師会の釜萢(かまやち)敏常任理事は「発症して最初から喉が痛いとか熱が出るわけではない。症状が出て7日くらいまでは、だるくて『何か変だな』というところがあって、そこから急に(咳や呼吸苦などの)呼吸器症状が出てくる」と症状の変化に注意が必要だと話している。