ロフト3度と4度のパター二刀流戦略がマッチ。一気に3勝、桑木志帆の最新セッティング
6月の初優勝からシーズン3勝、一気にトッププロの一人になった桑木志帆。ギア契約はブリヂストン。みんなのゴルフダイジェスト特派記者で、桑木のコーチも務めている中村修プロに、改めてクラブについて聞いた。 桑木志帆のこだわりが詰まったクラブセッティング写真!
ドライバーはB‐リミテッドB1 LSの9度。「桑木は元々スピン量が多いタイプなので、ドライバーはとにかくロースピンモデルが基本です」(中村・以下同)
3WはB1 STで目安は220ヤード。3U、4UはB2 HT HY、この2本で175~200ヤードを広くカバーする。アイアンは高校時代から愛用する2016年モデルのツアーB X-CB。5IからPWの6本。
「彼女のクラブ選びの基準は、まずは打感と顔。新しいモデルをテストしてショットの数値が良くても、構えた時の見た目、打感や振り抜き感がしっくりこなければ替えません。慎重派だと思います」 ニューモデル、ブリヂストンの241CBアイアンはオフに入った現在テスト中。フィーリングは上々とのこと。来年の開幕はニューアイアンに替わっていそうだ。
シーズン途中に52度、58度のグリップをバックラインなしに変更。フェース開閉の自由度が増し、アプローチ のバリエーションが広がったという。
パターはピンのブレード型PLDアンサー2プロト。シャフトはステップレス好きでN.S.プロ モーダス³ システム3を挿している。
パターに関しては、今年4月のパナソニックオープン最終日にマレット型からオデッセイのブレード型にスイッチ。すると〝ラインが作れる〟と好感触、その日、ノーボギーの68で回った。 6月のニチレイレディスからは、現在のピンのPLDアンサー2を使い始め、2週後の資生堂レディスで念願の初優勝と、いい流れのきっかけとなった。 8月のニトリレディスでは、グリーンが重く、フィーリングを合わせるため同型ヘッドでロフトを1度寝かせたロフト4度のパターを作ってもらい、打ち出しのキャリーを伸ばして対応、2勝目を引き寄せた。秋の高速グリーン時期はロフト3度でプレーしたが、最終戦リコーカップの宮崎CCの高麗グリーンに照準を合わせ、再び4度のパターを用意、前週のエリエールレディスから使い感覚を合わせて、狙い通り最終戦で3勝目。 「高速グリーンは3度、重いグリーンは4度と使い分けました。結果、バーディ数は昨年の409から429に増加、3勝の好結果につながったと思います」 桑木のパター二刀流戦略、来シーズンはどんな戦略になるのか。例年通りならば開幕戦はグリーンの芝目が強い琉球GCが舞台だ。
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